カルダノ創設者チャールズ・ホスキンソンは、現在の価値で約70億円(約1億1000万円)に相当する1,096BTCを「2016年のADAクラウドセール監査費用」と説明。一方、破産訴訟専門家のトーマス・ブラジエル氏がマン島の解散法人から資金の流れを追跡し証明を要求 [1, 4, 7] スイスのカルダノ財団の2025年末時点の総資産は約361億円と前年比45%減少。ADA価格の急落が主因であり、1,096BTCの行方の透明性が一層重要性を増している [30, 33, 42] ブラジエル氏は暗号資産フォレンジック企業を雇い、2015年から2017年にかけての1,090BTCのオンチェーン移動調査を開始。ホスキンソン氏は別件のADAバウ...

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2026年6月初旬、カルダノの初期資金をめぐる10年来の疑問が新たな緊急性を帯びて再燃した。中心にあるのは、2015年から2017年にかけて実施された「イニシャル・コイン・オファリング(ICO)」で調達された約1,096BTC。現在の価値に換算すると、約70億円(約1億1000万円)に達する。
カルダノ創設者チャールズ・ホスキンソンは「これは正規の監査に使われた資金だ」と主張。一方、暗号資産の破産訴訟を専門とする投資家トーマス・ブラジエル氏は「公の証明が必要だ」として、フォレンジック企業を雇い、調査に乗り出した。それぞれの主張と、なぜ今この問題が大きな注目を集めているのかを整理する。
2026年6月14日、ホスキンソン氏はこの1,096BTCについて、これまでで最も詳細な公式説明を行った。ライブ配信とその後の声明で、このビットコインは2016年に実施されたADAの初期クラウドセールの独立監査費用として支払われたと説明した 。
当時、カルダノの法的枠組みがまだ整備途中だった時期に、クラウドセールの収益の完全性を検証するために監査が依頼されたという。ホスキンソン氏は、監査を実施した3名の外部レビュアーを具体的に挙げ、ビットコイン価格が現在よりもはるかに低かった当時の状況とあわせ、これはプロジェクト初期の正当な運用コストだったとの見解を示した 。
この説明は、ブラジエル氏による告発への即時反論という形ではあったが、ブラジエル氏が求めていた詳細な領収書や、オンチェーン上の取引記録といった証拠は伴っていない 。
117パートナーズのCEOであるトーマス・ブラジエル氏は2026年6月初頭、マン島の法人登記簿から新しい事実を明らかにした。これらの文書によれば、カルダノの最初期の法的基盤としてマン島に登録された財団が、2015年のICOで調達された約1,090BTCを保有していたという 。
ブラジエル氏の調査で明らかになった主な点は以下の通り:
2015年のICOでは合計で108,844.5BTCが4回にわたる資金調達ラウンドで集められ、うち約1,090BTCがマン島の財団に、7,168BTCがスイスのカルダノ財団に割り当てられたという 。
ホスキンソン氏による6月14日の「資金は既に使われた」という説明と、ブラジエル氏の「一部は現在の財団で追跡可能なはずだ」という問いは、いまだ完全にはかみ合っていない。
1,096BTCをめぐる争いの背景には、カルダノ財団自体の厳しい財務状況がある。
財団が2026年4月2日に公表した「2025年活動・財務インサイト報告書」によれば、総資産は2億8,750万スイスフラン(約320億円相当)まで目減りした。これは、2024年末の約6億6,000万ドルから約45%減少した計算になる 。
財務報告の主要ポイント:
総資産が目減りしたことで、資金の透明性はより重要な論点となる。仮に初期の1,090BTCの一部でも残っていれば、それは現在のバランスシートから見ても大きな割合を占めることになるからだ。
カルダノはこれまでも透明性の向上に取り組んできたが、いずれも今回問題になっているビットコインの追跡には対応していない。
2025年9月、会計事務所BDOと法律事務所マクダーモット・ウィル・アンド・エメリーによる第三者フォレンジック監査が行われ、ADAバウチャー償還プログラムの99.2%~99.7%が適切に処理され、不正行為がなかったことが確認された 。ホスキンソン氏はこの監査を根拠に問題は解決済みだとしていた
。
しかし、その監査の焦点はADAバウチャーにあり、マン島財団から引き継がれた1,090BTCの資金管理の流れを対象としたものではない。両者は全くの別問題であり、ブラジエル氏が求めているのはビットコインに紐付いた固有の文書なのである。
2026年6月半ば現在、約1,090BTCをめぐるフォレンジック調査は進行中である。独立した第三者がホスキンソンの「監査報酬」という説明を裏付けたり反駁したりするには至っていない 。
残された争点は以下の通り。
口頭の説明と文書による裏付けとの溝が、この問題を未解決のままにしている。フォレンジック調査の結果がいつ、どのような形で出るのか。いずれにせよ、それは暗号資産業界を代表するプロジェクトの一つにとって極めて重要な意味を持つことになる。
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カルダノ創設者チャールズ・ホスキンソンは、現在の価値で約70億円(約1億1000万円)に相当する1,096BTCを「2016年のADAクラウドセール監査費用」と説明。一方、破産訴訟専門家のトーマス・ブラジエル氏がマン島の解散法人から資金の流れを追跡し証明を要求 [1, 4, 7]
カルダノ創設者チャールズ・ホスキンソンは、現在の価値で約70億円(約1億1000万円)に相当する1,096BTCを「2016年のADAクラウドセール監査費用」と説明。一方、破産訴訟専門家のトーマス・ブラジエル氏がマン島の解散法人から資金の流れを追跡し証明を要求 [1, 4, 7] スイスのカルダノ財団の2025年末時点の総資産は約361億円と前年比45%減少。ADA価格の急落が主因であり、1,096BTCの行方の透明性が一層重要性を増している [30, 33, 42]
ブラジエル氏は暗号資産フォレンジック企業を雇い、2015年から2017年にかけての1,090BTCのオンチェーン移動調査を開始。ホスキンソン氏は別件のADAバウチャー監査で問題は決着済みとの立場だが、ビットコインの資金移動の証拠は未提示 [10, 12, 26]