ソニーは、3.5mmヘッドホンジャックとmicroSDカードスロットを、Xperia 1 VIIIのアイデンティティと成功に「不可欠」な要素だと明確に位置づけている 。現在、他のほとんどのハイエンドスマートフォンがこれらの端子を廃止する中、ソニーは顧客がこれらの「残された機能」を積極的に評価していると分析する。同社はまた、専用の2段階シャッターボタンと前面ステレオスピーカーも維持しており、これらの機能は現在、ソニーのフラッグシップだけが備える独自のものだと、複数のレビュアーが指摘している
。
ソニーは価格上昇を率直に認めている。日本では、Xperia 1 VIIIは20万円の大台を超え、ベースモデル(12/256GB)の価格は約23万5400円、1TBモデルは約30万円に達する 。一方、欧州では価格は前世代から横ばいで、ベースモデルは1,499ユーロ(英国では1,399ポンド)に据え置かれた
。
インタビューで、最後に発売されたモデルが2023年のXperia 5 Vであるコンパクトライン「Xperia 5」シリーズの今後について直接質問されたソニーは、明確な回答を下した。インタビューの中でソニーは次のように述べている。「市場の動向やお客様の支払いパターン、主な使用用途などについて非常に頻繁な調査を実施しており、一定の需要と市場規模があることは認識しています。しかし、現時点ではXperia 5シリーズがビジネスとして成立するとは考えていません」
これにより、ソニーはXperia 5シリーズをミッドレンジやコンパクトモデルとして復活させる可能性を事実上否定した 。ソニーはすでに公式ストアからXperia 5シリーズの在庫を削除しており、このラインの終売が確定したことを示している
。なお、中国のバッテリー互換性リストに「Xperia 5 VIII」の型番が一時的に掲載されたが、ソニーからの発表はなく、復活を示唆する信頼できるリーク情報も存在しない
。
ソニーは現在、Xperiaブランドを「Xperiaの本質を最も体現した」フラッグシップの1シリーズと、よりコストパフォーマンスに優れたエントリーポイントとしての10シリーズという二本柱に集中させている 。Xperia 1 VIIIの成功は、他社が廃止した機能を残し、カメラの核心部分をアップグレードし、熱心なファンに直接販売するというニッチ戦略が、たとえ高額であっても奏功することを示唆している。Xperia 5シリーズの復活を望む声に対して、ソニーからのメッセージは明確だ。その章はすでに閉じられたのである。