中国の工業情報化部(MIIT)における通信機器のネットワーク接続許可情報から確実に読み取れるのは、HuaweiのCMM-AL10およびCMM-AL00が**「5Gデジタル携帯電話機」**として分類されたことだ。ベンチマーク結果や分解調査による推測とは異なり、規制上の端末区分として5Gが明記されている点に意味がある。
両機種を次期Mate 90 Pro系と結び付ける報道はあるが、Huaweiは現時点で市販時の製品名を公表していない。そのため、「Mate 90 Pro」だと断定することはできない。
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MIIT登録で確認された仕様
報じられた登録内容には、HarmonyOS、定格容量6,615mAhのバッテリー、カメラ6基、赤外線、Bluetooth、USB、NearLink(中国名:星閃)への対応が含まれる。認証写真は公開されていないとされる。
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これは、Huaweiが中国市場向けの5G対応プレミアム端末を準備していることを裏付ける材料になる。ただし、登録情報は完成版のスペックシートではない。対応5Gバンド、モデムの供給元や設計、キャリアアグリゲーション、最大通信速度、アンテナ構成、消費電力、受信性能までは明らかにしていない。
「5G」と明記されたことが重要な理由
米国の制裁以降、Huaweiのフラッグシップでは、実際の通信能力と公式な表現の間に隔たりがあることが注目されてきた。Mate 60 Proについては、TechInsightsの分解分析により、SMIC製とされる中国製7nmプロセスのKirin 9000Sを搭載していると報じられた。一方でHuaweiは、無線仕様を公に詳述することには慎重だった。
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したがって、MIITに「5Gデジタル携帯電話機」と記載されることは、中国国内の規制記録における非常に明確な公式分類となる。これは制裁後にHuaweiが初めて5G対応端末を作った、という意味ではない。Mate 60のハードウェアは広く5G対応と評価されてきた。しかし今回の記載により、5Gという呼称の曖昧さは小さくなる。
「5A」のような用語は、規制当局が端末を5G携帯電話として明示的に分類することと同じではない。
なぜMate 90 Pro系と考えられているのか
Mate 90 Pro系という見方はもっともらしいが、未確認情報だ。型番、バッテリー容量、カメラ数、HarmonyOSの記載が、次世代フラッグシップに関する先行報道と合致することから、報道やリーカーがこの関連を指摘している。
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なお、「カメラ6基」は背面に写真用レンズが6本並ぶことを意味しない可能性が高い。前面カメラに加え、HuaweiのRed Maple(紅楓)色再現カメラ、その他のカメラ/深度測定用部品を含む合計として数えられている可能性が報じられている。
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また、6,615mAhは定格容量であり、販売時に掲示される典型容量とは一致しない場合がある。典型容量は約6,800mAhとの推定もあるが、Huaweiによる確定仕様ではない。
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9月下旬の発表とKirin新チップはどうなる?
複数の報道は、Mate 90シリーズが9月下旬に深圳で発表され、9月23日が有力日程だと伝えている。最も多く見られる予想ラインアップは、Mate 90、Mate 90 Pro、Mate 90 Pro Max、Mate 90 RS Ultimate Designの4機種だ。ただし、機種構成には報道ごとの差があり、Huaweiの正式発表までは確定情報として扱えない。
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チップはKirin 9050またはKirin 9050 Proと呼ばれる見通しが広がっている。China Dailyは、Huaweiが「Tau Scaling Law(韜定律)」に基づく次世代Kirinを採用する計画だと報じた。これは従来の微細化だけに依存せず、密度向上を図る考え方と説明されている。
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事前報道では、ロジック・フォールディング、あるいは回路の垂直積層として語られている。ただし、商用チップ名、製造技術、GPU、モデム設計、どのモデルに搭載されるかは、今回のMIIT登録では確認できない。
LPDDR6搭載は未確認
報じられた認証情報に、メモリー規格を示す記載はない。Mate 90シリーズがLPDDR6を採用するという話は、最終仕様をHuaweiが公表するまでは噂として扱うべきだ。UFSの世代、ディスプレー、カメラ、充電、性能目標についても同様である。
QualcommやMediaTekの5Gと比べられるのか
現時点で責任を持って比較できるだけの情報はない。認証は端末の区分とネットワーク接続許可を示すものであり、現行のQualcommまたはMediaTekのフラッグシップ向けモデムと同等の性能を証明するものではない。
実力を判断するには、市販端末を使った独立テストで、少なくとも次の項目を確かめる必要がある。
- 市場・通信事業者ごとの対応バンド
- Sub-6 GHz、および必要な市場でのミリ波対応
- キャリアアグリゲーションと上り通信能力
- 同一ネットワーク環境での下り・上り速度
- 弱電界での通信、ハンドオーバーの安定性
- 連続データ通信時の発熱とバッテリー消費
- 通信事業者やソフトウェア更新ごとの信頼性
こうした検証が出るまでは、QualcommやMediaTekと同等、あるいはそれを上回るという評価は早計だ。
結論
MIITの登録は、HuaweiがHarmonyOS、NearLink、カメラ6基、定格6,615mAhバッテリーを備える中国市場向け5G端末2機種を準備していることを示す、現時点で最も強い根拠だ。Mate 90 Pro系との関連性も高まった。
ただし、正式な製品名、最終スペック、チップのブランド、そして実使用時の5G性能は、この認証だけでは証明できない。
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