Glassnodeの9月23日付レポートが示した2026年のビットコイン弱気相場の特徴は、日足終値が一度も「実現価格」を下回らなかったことだ。6月の安値もこの水準を上回った。ただし、相場が持ち直した今も、保有者の売りが出やすい価格帯と上値の抵抗が控えている。
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「実現価格を割らなかった」は何を意味するのか
実現価格は、各コインが最後にブロックチェーン上で移動したときの価格から推計する、供給全体の平均取得コストだ。個々の投資家が実際に買った価格を示すものではない。
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今回、このネットワーク全体の目安を価格は下回らなかった。一方で、含み益が出ているコインの割合は2022年の弱気相場と同程度まで低下した。それでも、含み益と含み損の差を時価総額との比率で表す**NUPL(未実現純損益)**はプラスを保った。
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つまり、損失を抱えるコインは広く存在したが、ネットワーク全体の含み損が含み益を上回る状態には至らなかった、ということだ。「誰も損切りしなかった」とは言えない。
下落幅を「約30%」とだけ表すのも注意が必要だ。参照する起点と終点を定めなければ、相場全体の最大下落率にはならない。別々の報道にある約12万6,200ドルの高値と、6月30日の終値5万8,524ドルを比べると、下落率は約54%になる。これは日中の安値を考慮しない単純比較だ。
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回復を測る二つの価格帯
Glassnodeによると、ビットコインは9月23日までに、活発に取引する投資家の平均取得コストを示すTrue Market Mean(約7万7,000ドル)を回復した。次に重要なのは、長期保有者のコインが多く集中する8万4,000~8万5,000ドル付近だ。この水準を維持できれば、そこで生じ得る売りを買い手が吸収しているという見方が強まる。逆に割り込めば、反発の足場は弱くなる。
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さらに上には、Glassnodeがmean-MVRV価格で約9万6,700ドルとする抵抗がある。関連報道が挙げる9万5,000~9万7,000ドルの帯では、オプション市場のヘッジ取引も値動きに影響し得る。ただし、抵抗帯は今後の試金石であり、到達が約束された価格目標ではない。
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回復した水準が、そのまま下値を支え続けるわけでもない。ビットコインは9月前半にTrue Market Meanを下回る日足終値を付けた後、再び上回っている。
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現物主導の反発か、まだ結論は早い
Glassnodeは利益確定売りが少なく、ETF経由の買いが再び増えていると報告した。関連報道も、現物取引の活発化と、アルトコインの上昇に伴う新たなレバレッジの増加が小さいことを伝えている。
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4 これらは、投機的なポジションの拡大だけに頼る上昇というより、現物需要に支えられた反発と整合的だ。ただし、レバレッジが存在しないことや、保有者の売りが増えても買いが続くことまでは証明しない。
9月19日時点では、ビットコインの7~9月期の上昇率は約39%で、1年ぶりのプラス四半期となる可能性があった。もっとも、この時点で9月30日の四半期末はまだ迎えていなかった。
33 四半期の好調さだけで、それ以前の下落が帳消しになったり、従来の「4年周期」が変わったと結論付けられたりするわけではない。市場が周期的な底に近づいているというトム・リー氏の強気な見方も、Glassnodeの指標から確定できる結論ではなく、一つの解釈だ。
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現時点で言えるのは、ビットコインが弱気相場でも実現価格を日足終値で割らず、重要な取得コストの水準を回復したことまでだ。8万4,000~8万5,000ドルを保ち、約9万6,700ドルの抵抗を越えられるかが、反発の持続力を見極める次の焦点になる。
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