2026年の世界インターネット大会・烏鎮サミットで、小米はロボット事業の進展を工場と家庭の2つの場面で発表しました。自動車工場では、人型ロボットが部品の仕分け工程で8時間の作業に挑戦。小米青年公寓では、Xiaomi-Robotics-1を基盤とするシステムが、3部屋にまたがる50超の家事タスクを30分以上かけて実行したといいます。いずれも実環境での試験成果ですが、商用規模での信頼性が確立したことを示すものではありません。
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ロボット技術で「先進技術賞」を受賞
小米のロボット事業は、大規模展開を目指す汎用ロボット操作基盤モデルの技術で、サミットの「先進技術賞」を受賞しました。小米グループも別途、イノベーション突破部門の「貢献賞」を受けています。
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同社があわせて紹介したのは、工場の特定工程での稼働試験と、住居内で複数の家事を連続して行う試験です。別々の環境での取り組みであり、同一のロボット構成がすでに工場と家庭の両方で商用稼働しているという意味ではありません。
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工場では仕分け工程で8時間の作業に挑戦
小米によると、人型ロボットは自動車工場の「中控台側カバー仕分け工程」で、初めて8時間の作業に挑戦しました。同社は、ロボットがその工程の1日分の生産需要を満たし、作業中の異常を自律的に修正したうえで、生産ラインのシステムとも連携したと説明しています。小米はこれを、生産ラインでの作業能力を初期検証した段階と位置づけています。
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今回の発表に先立ち、同社は別の工程でも試験を重ねていました。3月には、自動車工場の自攻ねじ投入工程で3時間の自律作業を行い、両側への取り付け成功率90.2%、76秒の生産サイクルを達成したと発表。7月には同工程の成功率が98%に上がり、側カバーの仕分けや、通い箱の折りたたみ・回収にも試験を広げたとしています。
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ただし、これらは工程や試験段階が異なる結果です。8時間の稼働を何度も繰り返した場合の安定性や、運用コスト、作業への介入頻度は、公開情報からは分かりません。
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青年公寓では3部屋で50超のタスクを実行
小米は、小米青年公寓でXiaomi-Robotics-1の事前学習モデルを基盤とする家庭向けシステムの試験運用を開始したと発表しました。システムは、データ収集・モデル推論・タスク実行をつなぐエージェントの仕組みを備え、エンジニアが追加学習用データを使って繰り返し改善していると説明しています。
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長いタスクの実証では、3部屋にまたがる50超の作業を30分以上かけて完了したとのことです。公表された作業には、道具の準備、ソファやテーブルの片付け、ごみの回収、物の分類と定位置への収納、部屋の点検、住戸全体の再確認などが含まれます。
ここでいう「30分以上」は、報告された一連のタスクにかかった時間であり、試験運用そのものの期間ではありません。使用したロボットの台数や試験の開始時期・全体期間は、公開情報で明らかになっていません。また、実演が32分間の映像を一度も途切れずに撮影したものかどうかも確認できません。
実環境の試験を支えるモデル
Xiaomi-Robotics-1は、視覚・言語・行動を扱うロボット基盤モデル(VLAモデル)です。小米の資料によれば、実世界での操作軌跡10万時間超を使って事前学習され、2026年7月に発表、8月にオープンソース化されました。
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15 また、小米や関連報道は、7月のRoboCasa 365とRoboDojoのランキングで総合1位になったとしています。これはベンチマーク上の結果で、工場や公寓での試験とは別の評価です。
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別モデルのXiaomi-Robotics-0については、小米が「大脳・小脳」型のハイブリッド構成を採用し、一般向けグラフィックスカードで推論レイテンシ80ミリ秒を実現したと説明しています。この数値はRobotics-0についてのもので、Robotics-1の性能として示されたものではありません。
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示されたのは前進、商用化の実証はこれから
今回の発表から見えるのは、小米が製造現場と家庭の両方でロボット技術の実環境試験を進めていることです。工場の発表は特定の仕分け工程での長時間作業に焦点を当て、公寓の試験は部屋を移りながら多様な作業をつなげることを目指しています。
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一方、繰り返しの8時間稼働に耐えられるか、導入や運用にいくらかかるのか、公寓での試験がどれほどの期間続いているのかといった実用面の情報は、まだ限られています。今回の成果は、工場や家庭で大規模なサービスがすでに確立した証拠というより、実用化に向けた試験の節目と見るのが適切です。
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