初期システムは、企業発表や業界報道では、レベル2からレベル2++程度の先進運転支援システムと説明されています。都市部での走行やナビゲーション連動など、より広い運転シーンでの支援を想定していますが、レベル3はその先の段階に位置付けられています。
拡大された提携により、CARIZONはHorizon RoboticsのAI基盤モデルの機能に、ホワイトボックス方式でアクセスできるようになります。一般的な完成済みのクローズドシステムをそのまま組み込むのではなく、モデルの技術を基に、CARIZONが自社で開発、適応、学習、改良、統合を進められる仕組みです。
これにより、CARIZONは中国の道路環境やユーザーのニーズに合わせて、運転AIをより柔軟に調整できるとみられます。また、ライセンスを受けたAI技術を、開発中のC7Hシステム・オン・チップやGAIAワールドモデル・データ基盤など、CARIZON側の技術スタックと組み合わせることも可能になります。
2026年第3四半期の展開は、フォルクスワーゲンが中国向けに進めるインテリジェント・ドライビング戦略の量産基盤となります。限られた車種の個別機能としてではなく、3つの合弁会社と7つの電動モデルにまたがってシステムを導入することで、現地向け技術の共通化を進める考えです。
Horizon Roboticsとの提携強化は、初期の先進運転支援システムから、フォルクスワーゲンが中国で開発するレベル3、さらにレベル4の自動運転技術へ発展させることも狙いとしています。将来的には乗用車向けのレベル4機能やロボタクシーへの応用も技術ロードマップに含まれますが、現時点で示されている近い将来の納車目標は、2027年後半からのレベル3対応車です。