OpenAIが投資家に伝えた9月末時点の年換算売上高は、約500億ドルだったと報じられました。先に広く伝えられていた約680億〜700億ドルを下回る数字です。この報道を受け、AI関連企業の株価にも売りが広がりました。
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ただし、二つの数字は同じ基準で算出されていない可能性があります。差額をそのまま「売上が約200億ドル減った」と受け取るのは早計です。
「年換算」の数字は、年間の実績とは違う
年換算売上高(ランレート)は、直近の売上ペースが1年間続いた場合の金額を試算したものです。すでに過去12カ月で計上した売上高とは異なります。
4 そのため、今回の約500億ドルは、確定した年間決算の数字ではなく、9月末時点の売上ペースを示す推計値として見る必要があります。
CNBCによると、以前広まった約680億ドルという数字には、OpenAIのパートナー経由の売上総額が含まれていたと、事情を知る人物が説明しています。Anthropicとの比較をしやすくする意図があったとされています。
21 Reutersも、両社の数字を直接比較しようとしたことが、差が生じた背景にあると報じました。
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もっとも、公開されている報道だけでは、二つの数字の違いを完全に照合できる詳細な説明は示されていません。したがって、差額がすべてどの会計上の違いに由来するのかは、なお不明です。
AI関連株は下落、ただし原因を単純化できない
報道後、Oracle、Nvidia、CoreWeaveの株価が下落したとCNBCは伝えています。
21 Oracleは取引時間中に5%超下げたと報じられました。
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この反応からは、投資家がOpenAIの売上に関する新たな情報や、それがAI関連企業にとって何を意味するのかを注視していたことがうかがえます。一方で、報道だけが各銘柄の値動きすべてを引き起こしたと断定したり、AI市場全体の需要が縮小している証拠とみなしたりすることはできません。
比較するときに確認すべきこと
投資家にとって重要なのは、比較する数字の定義がそろっているかどうかです。パートナー経由の売上総額を含む数字と、企業自身の売上指標は、必ずしも同じものではありません。また、直近の売上ペースを年換算したランレートと、一定期間に実際に計上された売上高も区別する必要があります。
今回の報道から言えるのは、OpenAIの9月末時点の年換算売上高が約500億ドルと伝えられた一方、先に広まった約680億〜700億ドルの数字は異なる基準で算出されていた可能性がある、ということです。「売上が約200億ドル減った」と結論づけるには、数字の定義や算出方法の確認が欠かせません。市場の売りを、AI需要の崩壊を示す証拠と取り違えないことも大切です。