ゼレンスキー大統領は9月15日、ロシアのジェット推進型攻撃ドローンに対抗するための新たなウクライナ製迎撃ドローンについて、試験で「シャヘド」への命中に成功したと発表した。一方で、制御システムの一部にはなお改良が必要であり、開発は継続中だと明らかにした。
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これは重要な技術的前進だが、直ちに大規模な実戦運用が可能になったという意味ではない。高速目標を迎撃できることを示した概念実証であり、安定して運用・量産できる防空手段にするには、なお仕上げが必要だ。
大統領が発表した内容
ゼレンスキー氏によると、ウクライナ軍のミハイロ・ドラパティ最高司令官から報告を受け、ロシアのジェット推進型ドローンを迎撃する「別の迎撃機」の試験成功を確認した。試験ではシャヘドに命中したが、迎撃機の操作・制御面にはさらに改善すべき部分が残っているという。
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つまり今回の発表は、新たな防空網が完成・配備されたとの宣言ではなく、実用化へ向けた有望な到達点と位置付けるのが適切だ。
ジェット推進型「ゲラン」がもたらす難題
ロシアが投入を拡大しているジェット推進型のゲラン/シャヘドは、これまで多く見られたプロペラ推進型より格段に速い。一部の型は時速約500kmに達するとの報告がある。
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速度が上がれば、防空側が行う探知、飛行経路の計算、迎撃機の発進、接近・機動という一連の工程に使える時間が短くなる。低コストの迎撃ドローンでも、より遅いプロペラ機には有効でも、高速のジェット推進型を捕捉するには速度、加速性能、機動・制御性能が足りない可能性がある。CNNは、ジェット推進型シャヘドは速度だけでなく投入数の多さからも迎撃が難しいと報じている。
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脅威の拡大に対策が追いつくか
BBC Verifyがウクライナ空軍のデータを分析したところ、ロシアは8月を通じてジェット推進型ドローンを毎日使用した。ウクライナ軍はBBCに対し、こうしたドローンを伴う攻撃が6月の約350件から、7月には1,600件、8月には2,800件へ増えたと説明している。
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この数字は、迎撃機がまだ完成していない段階でも今回の成功が戦略的に重要な理由を示す。ウクライナは、数に限りがあり高価な防空ミサイルだけに頼るのではなく、大規模なドローン攻撃に対応できる、量産可能な対抗手段を必要としている。
4つの迎撃システムを並行試験
ウクライナは、ジェット推進型ゲランを撃墜し得る迎撃システムを4種類評価している。いずれも野外試験の段階に入り、設計を必要な水準まで高めたうえで、数千機規模へ生産を拡大することを目標としている。
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現在の防空にはミサイル、戦闘機、機関砲・高射砲なども用いられている。しかし、高速目標を迎撃できるドローンが実用化されれば、捕捉が難しくなっている攻撃ドローンに対する防空の新たな層となり得る。
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結論:成功した試験、しかし「完成品」ではない
9月15日の発表が示すのは、ウクライナ製迎撃ドローンが試験でジェット推進型シャヘドに命中したという、意味のある一歩だ。ただし制御系の改良が残るため、ロシアの高速ドローン攻撃への完成された解答ではなく、有望な試作・開発段階の成果として見るべきだろう。
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今後の焦点は、成功した試験を、信頼性が高く量産できる迎撃システムへどれだけ早く転換できるかにある。ロシアによるジェット推進型ゲランの使用が増えるなか、この開発競争の時間的余裕は大きくない。
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