ChatGPT公開前は、これら4種類のドメインで数値に大きな差はなかった。その後、.comを中心とする商用ウェブでAI支援によるコンテンツ制作がより速く広がったことと整合する結果だ。ただし、ドメイン別の差が生じた理由を、この検出結果だけで説明することはできない。
これらの表現は、データ全体で時間とともに使われる頻度が上昇した。 しかし、エムダッシュを使ったり、こうした単語を文章に含めたりしただけで、そのページがAIによって書かれたと判断することはできない。人間の書き手も同じ表現を使うし、AIを補助的に使った文章がすべての特徴を示すとも限らない。
そのため、この手法は「この特定の記事はAIが書いた」と断定する用途よりも、無作為に集めた大規模なデータから、ウェブ全体の変化を捉える用途に向いている。出版社や研究者、読者が結果を解釈する際には、AIが一切関与していない文章と完全自動生成の記事の二択ではなく、人間とAIの関与が連続していることを踏まえる必要がある。
Pewの調査は、ウェブ上の文章がどのように作られているかを対象にしたものだ。一方、Cloudflareのデータに基づく別の報道では、同社のネットワーク上で測定された2026年6月の活動の約57%が自動化システムによるもので、人間による活動は約43%だった。
この数字はCloudflareのネットワーク上のトラフィックを示すもので、インターネット上のあらゆる活動を表すわけではない。また、PewがAI関与の兆候を検出したページを、これらのボットが執筆したことを示すものでもない。
それでも両方の結果を並べると、ウェブの構造的な変化が見えてくる。オンライン情報はAIを使って作られ、自動システムによって発見・処理され、人間だけを相手にしない環境で消費されるようになりつつある。Pewの調査は、ウェブの作られ方と読み取られ方が変わっていることを示す一方、個々のページの著者が誰なのかという問いには、なお慎重な判断を求めている。