NVIDIAのジェンスン・フアンCEOは、危険なAIを開発する顧客へのチップ供給を止めるかと問われ、「仮定の話だが、そうする」と答えました。ただし、供給停止を決めた顧客がいるわけではなく、何を「危険」とみなすのかも示していません。まず顧客と話し合うとも述べています。
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発言があった10月14日のロンドンでのインタビューと同日、NVIDIAは英国のエージェント型AIの安全性・セキュリティ研究に、5年間で2億5,000万ドル相当の計算資源を提供すると発表しました。
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チップ供給停止は「仮定の話」
ブルームバーグのエミリー・チャン氏から、無責任なAI開発者への供給を止めるかと聞かれたフアン氏は、「仮定の話だが、そうする」と回答。そのうえで、実際に停止する前には顧客と話し合うと説明しました。
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一方で、NVIDIAは顧客の会社を運営しているわけではなく、自社の汎用技術を顧客がどう使うかを判断するにも限界があると述べています。今回の回答は仮定に基づくもので、対象となる企業や「危険なAI」の具体的な判断基準、供給停止の手続きが発表されたわけではありません。
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AIの懸念は過度との見方 安全策は工学で
フアン氏は、現在のAIへの懸念は妥当な水準を超えているとの見方を示しています。開発を減速させるよりも、封じ込めや監視の技術を早く整え、AIを活用してAIの安全を守るといった工学的な対策を進めるべきだとしています。
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これはリスクへの対処についてのフアン氏自身の考えであり、すべてのAIを安全に制御・運用できると証明するものではありません。安全のために開発を遅らせるべきだという一部のAI業界幹部の主張とは、対応の方向性が異なります。
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9月下旬、ニューヨークでの対談でもフアン氏は「AIは暴走しない」と述べ、AIを制御や監視、アラインメント(人間の意図に沿うよう調整すること)で扱えるソフトウェアとして捉える姿勢を示しました。これらは技術的な安全策への同氏の期待を表すもので、AIリスクをめぐる議論に決着をつけるものではありません。
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英国の研究に5年間で2億5,000万ドル相当の計算資源
NVIDIAが発表したのは、英国のエージェント型AIの安全性・セキュリティ研究を支援する、5年間で2億5,000万ドル相当の計算資源の提供です。現金2億5,000万ドルを配る助成金ではなく、金額を5年で均等に割ると、年あたり5,000万ドル相当になります。
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同社によると、支援は英国の研究コミュニティ全体を対象とし、その一部がBOLD、SOFAIR、インペリアル・カレッジ・ロンドンを支援します。発表では、全額をこの3者に分配すると説明されているわけではありません。
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計算資源は英国を拠点とするクラウド事業者を通じて提供する見通しですが、事業者の選定や商業条件はまだ決まっていないと報じられています。
40 研究支援の発表は、フアン氏が重視する技術的な安全対策と方向性を同じくしますが、顧客のAI開発をどの基準で「危険」と判断するのかは、依然として明らかになっていません。