Gamescom 2026でNVIDIAが発表したグラフィックス関連の目玉は、DLSS 4.5 Ray Reconstructionの提供開始です。レイ・トレーシングやパストレーシングを使うゲーム向けの新しいニューラルレンダリング技術で、RTX 50シリーズに限定されず、すべてのGeForce RTX GPUで利用できます。
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提供はNVIDIAアプリを通じて行われ、開発者はStreamline SDKやUnreal Engineプラグインから組み込むことも可能です。
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4 さらに、『007 First Light』や『CONTROL Resonant』のパストレーシング対応、RTX Remixの機能拡張、GeForce NOWの新設定なども同時に発表されました。
DLSS 4.5 Ray Reconstructionは全世代のRTX GPUに対応
Ray Reconstructionは、レイを十分にサンプリングできなかった部分の映像をAIで再構成する技術です。DLSS 4.5では第2世代Transformerモデルを採用し、従来のデノイザー(ノイズ除去処理)を、NVIDIAのスーパーコンピューターで学習したAIネットワークに置き換えます。
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NVIDIAによれば、デノイズ処理と高解像度化を一体化することで、レイ・トレーシング映像のシャープさや時間的な安定性を高め、レイ・トレーシングおよびパストレーシング環境での性能向上も見込めるとしています。
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ただし、これらはNVIDIAが示している効果です。今回提供された発表資料には、どの程度のフレームレート向上が得られるかを示す独立したベンチマークは含まれていません。
対応範囲は、DLSS 4.5の一部機能よりも広く設定されています。すべてのGeForce RTX GPUがNVIDIAアプリ経由で利用できます。
3 一方、別のDLSS機能に対応しているゲームなら自動的にRay Reconstructionも使える、という意味ではありません。タイトル側の公式アップデートや対応する統合が必要です。
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提供時期と初期アクセスの条件
今回の展開には、初期アクセスと一般提供の区別があります。
- Gamescom期間中の初期アクセス:NVIDIAアプリでEarly Access(早期アクセス)版の配信を受け取る設定に変更し、GeForce Game Ready Driver 580.88以降をインストールする必要がありました。
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- 現在の提供状況:NVIDIAのGamescom資料ではNVIDIAアプリから「現在利用可能」と案内されています。一方、同時期の報道では一般提供の時期を9月として説明しているものもあります。
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つまり、580.88以降のドライバーと早期アクセス設定は、初期の導入経路に関する条件です。実際に利用できるかどうか、またどのモデルが選択できるかは、ゲームごとの対応状況にも左右されます。
『007 First Light』と『CONTROL Resonant』の対応日
パストレーシングと新しいRay Reconstructionの効果を確認しやすいタイトルとして、2本の対応予定が示されました。
『007 First Light』:9月15日
『007 First Light』は、2026年9月15日にパストレーシングとDLSS 4.5 Ray Reconstructionへ対応する予定です。すでにDLSS 4.5 Super ResolutionとDynamic Multi Frame Generationには対応しています。
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『CONTROL Resonant』:9月24日
『CONTROL Resonant』は、2026年9月24日にパストレーシングとDLSS 4.5 Ray Reconstructionを追加する予定です。
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パストレーシングは描画負荷が大きい一方、光の反射や間接照明をより多く計算できます。今回の2タイトルでは、パストレーシングによる負荷増を、DLSSによる映像再構成やフレーム生成と組み合わせて実用化する、というNVIDIAの方向性が示されています。
なお、『CONTROL Resonant』向けのGeForce RTXハードウェアバンドルも案内されていますが、今回確認できる資料だけでは、対象GPU、販売地域、引き換え条件までは確定できません。
『Gears of War: E-Day』はRTX Mega Geometryに対応
NVIDIAは『Gears of War: E-Day』について、RTX Mega Geometryを採用すると発表しました。これは、レイ・トレーシングを利用するシーンで、より詳細なジオメトリ(3D形状)を扱うための技術です。
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PC版は発売初日からDLSS 4.5にも対応する予定で、発売日は10月6日と案内されています。
15 ただし、RTX Mega GeometryとDLSS 4.5 Ray Reconstructionは別の技術であり、ゲーム内での利用条件や設定項目はそれぞれの対応内容に依存します。
RTX Remixが旧作のリマスターにも対応
クラシックゲームをユーザー制作のリマスターとして再構築できるRTX Remixには、DLSS 4.5 Ray ReconstructionとMulti Frame Generationが追加されました。
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今回のデモとして、次のプロジェクトが紹介されています。
- Painkiller RTX:15ステージをフルパストレーシング対応の映像としてリマスターし、DLSS 4.5を利用します。
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- The Elder Scrolls III: Morrowind RTX:3つのロケーションを再構築し、フルパストレーシングに対応するプロジェクトとして開発中です。
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新作だけでなく、過去のPCゲームをパストレーシングやニューラルレンダリングの実験場として活用する点が、RTX Remixの特徴です。ただし、開発中のModについては、対象範囲や公開時期が変更される可能性があります。
GeForce NOWにもDLSS 4.5の設定を追加
クラウドゲーミングサービスのGeForce NOWでは、対応タイトル向けに次のDLSS 4.5関連設定が追加されます。
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- Super Resolution
- Dynamic Frame Generation
- Ray Reconstruction
NVIDIAはこのほか、今後のSteam MachineおよびSteam Controllerへの対応、Amazon Fire TVの対応拡大、Firefoxの完全対応も発表しました。
39 ただし、提供資料だけでは、すべての対応機器、個別の設定項目、追加されるゲームの完全な一覧までは確定できません。
今回の変更により、DLSS 4.5はRTX搭載PCだけでなく、クラウド経由でゲームをプレイする環境にも広がります。ただし、利用できる設定はサービス側とタイトル側の両方の対応状況によって変わります。
RTX Sparkの追加発表について
Gamescom 2026では、RTX Spark向けのEA Javelin Anticheat対応も話題になりました。しかし、今回確認できる資料では、対象となるゲームや提供時期までは明らかになっていません。対応タイトルや展開時期を特定したうえで断定することはできません。
同様に、『CONTROL Resonant』のRTXハードウェアバンドルについても、対象製品や地域、特典の引き換え条件は資料上で確認できません。
RTXユーザーにとっての意味
今回の最も大きなポイントは、Ray Reconstructionが最新世代だけの機能ではなく、GeForce RTXファミリー全体を対象とするアップデートとして位置付けられたことです。
ただし、対応GPUを持っているだけで、すべてのゲームに自動適用されるわけではありません。ゲーム側のアップデート、対応するDLSS設定、そしてレイ・トレーシングの描画負荷を確認する必要があります。
今後は、『007 First Light』と『CONTROL Resonant』のパストレーシング対応、新作『Gears of War: E-Day』のRTX Mega Geometry、RTX Remixによる『Painkiller』や『Morrowind』のリマスターが、それぞれ異なる形でDLSS 4.5の実力を試す場になります。NVIDIAは今回、GPUそのものの世代交代よりも、既存のRTX環境をソフトウェアとゲーム対応で広げる方向を強く打ち出したと言えます。