Netmarbleの創業者で会長を務めるBang Jun-hyuk氏は、Tencent系のHan River InvestmentからNetmarble株約1115万株を取得することで合意しました。取得対象は同社の発行済み株式の13.41%で、取引額は3740億ウォン(約2億7000万ドル)です。1株当たりの取得価格は3万3538ウォンで、取引は9月21日に時間外の大口取引として実施される予定です。報道時点では、まだ取引は完了していません。681011
この取引が完了すれば、Bang氏のNetmarbleにおける持ち分は24.93%から38.34%へ上昇します。一方、Han River Investmentの持ち分は18.11%から約4.7%へ低下する見通しです。3810
Bang氏は何を買うのか
Han River Investmentは保有するNetmarble株の大部分を売却し、その株式をBang氏が市場を通さず直接取得します。Netmarbleは、大量の株式が一度に市場へ放出された場合に生じる可能性がある市場の不確実性を、あらかじめ抑えるための取引だと説明しています。3512
株式が大量に売りに出される可能性が残り、将来の売却圧力を投資家が意識する状態は、一般に「オーバーハング」と呼ばれます。今回のようなブロック取引によってBang氏が株式を直接引き受ければ、目先の大量売却に対する懸念を和らげつつ、創業者の持ち分を大きくできます。1418
取得価格の3万3538ウォンには、交渉前1カ月の平均市場価格に対するブロック取引特有のディスカウントが織り込まれています。914
取引前後の株主構成
| 株主 |
取引前 |
取引後の見通し |
| Bang Jun-hyuk氏 |
24.93% |
38.34% |
| Han River Investment(Tencent系) |
18.11% |
約4.7% |
この変化により、Bang氏とTencent系株主の持ち分の差は大きく広がります。Bang氏はNetmarbleの最大株主として、同社に対する直接的な所有基盤をさらに強化することになります。6810
Tencentとの提携は終わるのか
Netmarbleは、Tencentの株式保有比率が大きく低下しても、両社の戦略的パートナーシップに変更はないとしています。468
つまり、今回の取引で変わるのは主に株式保有と、それに伴う潜在的なガバナンス上の影響です。提供された情報からは、特定のゲームタイトルや配信契約、事業運営上の合意が変更されるとは確認できません。
Bang氏の経営基盤とCowayとの関係
Bang氏はNetmarbleの創業者兼会長であり、生活家電レンタル企業Cowayの会長も務めています。今回の持ち分引き上げは、ゲーム会社で同氏が担ってきた経営上の役割を、株式所有の面からも補強する動きといえます。367
Netmarbleはゲーム事業に加え、家電レンタル事業にも進出してきました。Reutersは2019年、NetmarbleがWoongjin Cowayの25%株式取得に向けた優先交渉権者に選ばれたと報じています。17
株価への影響をどう見るべきか
今回の情報から確認できるのは、株価に下押し圧力がかかる可能性を抑える意図であり、取引後の株価が実際にどう動いたかという確定的な結果ではありません。Tencent系がNetmarble株の1割超を売却すれば、市場では大きな売り供給が意識される可能性があります。Bang氏による直接取得は、そのオーバーハングを軽減することを狙ったものです。1218
また、3万3538ウォンという価格は、大量の株式を相対で移転するブロック取引として交渉された価格です。このディスカウントだけを根拠に、取引完了後のNetmarble株の水準を予測することはできません。914
まとめ
Bang Jun-hyuk氏は、Tencent系Han River InvestmentからNetmarble株13.41%、約1115万株を3740億ウォンで取得する予定です。取引完了後のBang氏の持ち分は38.34%に上昇し、Han River Investmentは約4.7%まで低下します。6810
今回の取引は、Tencent系株式の大量売却による市場の不確実性を抑え、Netmarbleの創業者による所有基盤を強化するものです。一方で、NetmarbleはTencentとの戦略的な協力関係は継続すると説明しています。