ジェームズ・ボンド映画は今、大きな転換期を迎えている。Amazon MGM Studiosがシリーズのクリエイティブ面を主導する体制に移行し、長年続いた制作体制が変わったためだ。
『007 スペクター』(2015)と『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)でマドレーヌ・スワンを演じたフランスの俳優レア・セドゥは、このニュースを聞いたとき「少し悲しかった」と率直な心境を明かした。![]()
ただし同時に、次回作の監督に『デューン』や『ブレードランナー2049』で知られるドゥニ・ヴィルヌーヴが決まったことには安心感を示している。彼女の言葉を借りれば、「少なくとも映画になる」からだという。![]()
Amazon主導への移行で終わった“ブロッコリ時代”
2025年2月、長年ボンド映画を手がけてきたプロデューサーのバーバラ・ブロッコリとマイケル・G・ウィルソンが、シリーズのクリエイティブコントロールをAmazon MGM Studiosへ引き渡した。![]()
この2人はEon Productionsを通じて何十年もシリーズを守り続け、俳優の交代や作品の方向性を含め、007の世界観を形作ってきた存在だ。そのため、ダニエル・クレイグ時代の作品に出演したセドゥにとっても、この変化は「ひとつの時代の終わり」に感じられたとみられる。
つまり今回の移行は、家族的な制作体制から、大手テック企業を背景に持つスタジオ主導の時代への大きな転換と言える。
ヴィルヌーヴ監督で「映画として成立する」安心感
一方で、セドゥの不安を和らげたのが監督の人選だった。
Amazon MGMは、次のボンド映画の監督としてドゥニ・ヴィルヌーヴを正式発表。さらにエイミー・パスカルとデヴィッド・ヘイマンがプロデューサーを務め、ターニャ・ラポワントがエグゼクティブプロデューサーとして参加する体制が明らかになっている。![]()
セドゥはこの決定について、「少なくとも映画になる」とコメント。
これは、ヴィルヌーヴが視覚的スケールと作家性を両立させる監督として評価されていることを踏まえた発言とみられる。
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