実現すれば、これは従来型の続編というより、シリーズの世代交代に近い。ロビーが新時代の軸を担い、デップの出演が過去5作品との橋渡しになる形だ。
現在のリブート版脚本に最も直接的に結び付けられているのは、ジェフ・ナサンソンだ。ナサンソンはシリーズ第5作『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』の脚本を手がけており、ブラッカイマーもリブート企画での仕事を評価していたと報じられている。
そのため、現時点で最も慎重な整理は「ナサンソンが現在のリブート脚本に最も強く関連する脚本家だが、企画はなお流動的で、最終的なクレジットは変わる可能性がある」というものになる。
ジャック・スパロウ役での復帰が正式に決まれば、デップにとって大手スタジオ作品への目立った復帰となる。スパロウはデップを代表する商業的キャラクターであり、出演が実現すれば単なる短いカメオ出演以上の意味を持つ。ディズニーを代表する世界的シリーズに再び加わることになるからだ。
仮にデップがサポート役で出演するなら、これはより限定的な形での復帰とも考えられる。大規模フランチャイズによる注目を得ながら、作品の中心には新しいキャラクターを置けるためだ。
ディズニーにとって、今回報じられた方向性は、既知の魅力と新鮮さを両立させる試みといえる。ジャック・スパロウは依然としてシリーズで最も知名度の高い存在だが、マーゴット・ロビーを中心に据えれば、新たな主人公と物語の広がりを打ち出せる。
過去5作品は、興行収入の合計が約45億ドルに達したと報じられている。 この実績は、ディズニーがシリーズのブランドを維持したいと考える十分な理由になる。ただし、次作の製作や、過去作と同じ規模の成功を保証するものではない。
本当の課題は、デップが戻るかどうかだけではない。スパロウの遺産を生かしながら、新作を過去作の焼き直しに見せないことができるかどうかだ。
ブラッカイマーが確認したのは、ジョニー・デップとの交渉が進んでいることと、『パイレーツ・オブ・カリビアン6』の脚本が開発中であることだ。現在の報道では、マーゴット・ロビーが新たなシリーズの中心人物となり、デップはジャック・スパロウ役で脇を支える可能性が示されている。また、脚本家としてはジェフ・ナサンソンの名前が最も強く関連している。
ただし、デップの契約、ロビーの役割、脚本、正式タイトル、公開時期はいずれも未確定だ。企画は前進しているものの、ファンが期待する『パイレーツ・オブ・カリビアン』の未来を、ディズニーが正式に決めた段階ではまだない。