ファーウェイは2026年10月13日、上海で開いたKirin関連の説明会で、モジュールカメラ「XMAGE Z10」に搭載する5000万画素・1インチのRYYBセンサーを、同社の半導体設計部門である海思(HiSilicon)が設計したと明らかにしました。また、Kirin 9050と自社開発の撮像センサー、独自設計の光学系、画像処理ISPを連携させる方針や、チップのセキュリティ、音声・映像機能についても説明しました。発表内容だけでは、性能を独立に評価するための測定結果や、耐量子攻撃の検査機関・基準までは確認できません。
10
35
Z10のセンサーと画像処理
Z10に搭載されるのは、5000万画素・1インチのRYYBセンサーです。ファーウェイによると、設計を手がけたのは海思。説明会ではKirin 9050シリーズについて、自社開発のCMOSイメージセンサー、フルカスタムの光学システム、プロ向け画像処理ISPとの連携を強化し、センサーから光学系、チップ処理まで一貫して開発すると説明しました。
10
Z10は10月1日、Mate 90シリーズと同時に発表されました。対応するHyperClickマウントは2種類で、H1はMate 90 Pro Max Collector’s Edition向け、H2はMate 90 RS向けです。報道によると、カメラ単体の価格は5,999元、コレクターズキットは19,499元。マウントはネジを使わず着脱できるクイックリリース方式とされています。
9
10
モジュールには独立した光学式手ブレ補正機構も搭載され、Kirinチップと連携するとファーウェイは説明しています。同社はこれにより「フラッグシップ級」の手ブレ補正を実現するとしていますが、これはメーカー側の説明であり、独立した測定結果が示されたわけではありません。
10
Kirin 9050のセキュリティをめぐる説明
ファーウェイはKirin 9050シリーズについて、量子攻撃への耐性に関する「権威ある検査」を受けた、初期のモバイルSoCの一つだと説明し、ポスト量子暗号に関連するセキュリティ機能にも対応するとしています。SoCは、CPUなどの主要機能を一つのチップにまとめたシステム・オン・チップです。ただし、報道された内容では検査機関や基準、詳細な結果は明らかになっておらず、この情報だけでは主張を独立に評価できません。
35
また、同社はKirin 9050を「チップレベルのプライバシー保護SoCプラットフォームとして初」と位置づけています。説明によると、モバイル向けセキュリティプロセッサーと独立したセキュリティチップを組み合わせ、セキュアブート、データ保護、プライバシー保護、通信セキュリティの基盤を提供する構成です。
35
音声・映像機能も強化と説明
音声・映像分野では、DSPとNPUの異種混合処理、低遅延のFFTSスケジューリング、H.266のハードウェアデコード機能が挙げられました。ファーウェイは、通話や音声処理の改善に加え、通信環境が不安定な場合でも動画をより鮮明かつ滑らかに再生し、消費電力も抑えられると説明しています。これらも発表された機能と期待される効果であり、独立した比較測定は示されていません。
35
発表で分かったこと、まだ分からないこと
今回の説明で明らかになった大きな点は、Z10の1インチRYYBセンサーを海思が設計したことです。一方、センサーについては解像度やサイズ、RYYB方式以外の詳しい仕様が示されていません。また、Kirin 9050の耐量子攻撃検査についても、検査機関や適用基準、結果の詳細は公表内容から確認できません。ファーウェイが掲げる「初」や「初期の一つ」という位置づけ、各機能の効果を独立に裏付ける情報も、今回の報道内容には含まれていません。
10
35