16.78%という減少率だけを見れば、縮小幅は決して小さくありません。それでもGalaxyが注目したのは、下落の「形」です。今回の融資残高は一度に崩れ落ちたのではなく、段階を踏むような、いわゆる「階段状」の減少を続けています。
これは、弱気相場の信用危機が深刻化した2022年第2四半期とは対照的です。当時は暗号資産融資残高が55%超も急減しました。Galaxyは、2026年第2四半期の動きを、強制的なポジション解消や連鎖的な破綻を伴う混乱した信用イベントというより、レバレッジを管理しながら縮小する動きに近いと説明しています。
もっとも、「秩序ある縮小」は市場の安全を保証する言葉ではありません。大規模な清算や主要な取引相手の債務不履行が発生すれば、段階的な縮小でも混乱に転じる可能性があります。Galaxyの見通しも条件付きであり、市場を不安定化させるきっかけが現れない限り、デレバレッジは緩やかなペースで続く可能性があるというものです。
DeFi融資の四半期減少率は27.61%で、CeFiの9.62%減の約3倍に達しました。この差が、両市場がともに縮小する中で構成比が入れ替わった主な理由です。四半期末時点の残高は、DeFiが204.3億ドル、CeFiが229.8億ドルでした。
また、CDP型ステーブルコインの担保も減少したことから、第2四半期の動きは特定の融資方式だけに限られたものではありませんでした。Galaxyが追跡する暗号資産担保信用の主要分野全体で、レバレッジと借入需要が後退したことを示しています。
この数字は、中央集権型融資市場の集中度の高さも浮き彫りにします。CeFiの借入残高はDeFiより底堅かったものの、市場は依然として有力な貸し手に大きく依存しています。なお、ここで示したシェアと前四半期からの変化はGalaxyの分析に基づく報告値であり、変化の原因まで独立して確認したものではありません。
融資残高は561.6億ドルとなり、2025年第3四半期の高値から225.3億ドル減少しました。したがって今回の縮小は、一四半期だけの変動というより、サイクルのピークから数四半期にわたって続く後退の一部と見ることができます。
一方で、2022年との比較には注意が必要です。現在の減少は、レバレッジと借入需要が後退していることを示すには十分大きいものの、報告された推移は、2022年の信用危機に伴った急激な崩壊よりも、緩やかで分散したものです。
現時点でGalaxyの結論は、損失が起こり得ないという予測ではなく、市場構造の診断として読むのが適切です。暗号資産融資はデレバレッジ局面にあり、その進み方は今のところ、連鎖反応を想起させるほど無秩序ではありません。今後の焦点は、バランスシートの段階的な縮小が、強制売却や大規模清算、取引相手の破綻へと変わるかどうかです。