欧州の半導体株に対して、2026年後半に向けた投資家の見方が徐々に明るくなりつつあります。ドイツ銀行の最新リサーチでは、欧州の半導体エコシステム(装置メーカー、車載向け半導体、産業向けチップ企業など)に対して前向きな評価が示されました。
背景にあるのは、AI関連需要の急増やメモリー市場の供給逼迫、そして先端パッケージングなど新しい技術投資の拡大です。これらの要因が、2026年から2027年にかけて半導体サプライチェーン全体の売上成長や利益率改善を支えると見られています。
欧州半導体企業の目標株価を引き上げ
ドイツ銀行は、欧州半導体関連企業のいくつかについて目標株価を引き上げ、セクターに対して建設的な見方を示しました。
ASML Holding
オランダの半導体製造装置大手ASMLについて、目標株価を1,500ユーロから1,600ユーロへ引き上げ、投資判断「Buy」を維持しました。先端リソグラフィ装置の生産能力を拡大できる点や、2027年に向けた需要の見通しがより明確になったことが評価されています。![]()
STMicroelectronics
欧州を代表する半導体メーカーの一つであるSTMicroelectronicsの目標株価は42ユーロから52ユーロへ引き上げられました。季節要因を上回る業績と強い次四半期見通しを受けたもので、売上が四半期ベースで約40億ドル規模に近づくにつれて、粗利益率が約40%に回復する可能性があると分析されています。![]()
BE Semiconductor Industries(BESI)
半導体パッケージング装置メーカーのBESIは、投資判断が「Hold」から「Buy」に引き上げられ、目標株価も95ユーロから125ユーロへ上昇しました。ハイブリッドボンディングなど先端パッケージング技術の需要が2026~2027年に大きく伸びる可能性が背景です。![]()
また、Infineon TechnologiesやASM Internationalといった欧州半導体企業もポジティブなセクターストーリーの中で言及されていますが、公開情報では具体的な目標株価の変更は確認されていません。
2026年の半導体市場を動かす「6つのテーマ」
ドイツ銀行は、欧州テクノロジーハードウェア業界を左右する主要トレンドとして、次の6つを挙げています。![]()
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