李彦宏はAI時代の重要指標として Daily Active Agents(DAA) を提唱した。
これは、モバイルインターネット時代にサービスの成功を測る基準だった DAU(Daily Active Users) に対応する概念だ。
ポイントは次の通り。
李彦宏は、トークン数は計算コストを示す指標にすぎず、エージェントの活動数の方が AIが生み出した実際の価値をより正確に表すと説明した。
一部報道では、将来的に世界のDAAが 100億を超える可能性にも言及されたとされるが、これは主に二次報道に基づく予測として扱われている。
イベントでは、用途ごとに設計された複数のエージェントが発表またはアップデートされた。
DuMate は、今回の発表の中心となる汎用AIエージェントだ。
従来のチャットボットのように質問へ答えるだけでなく、
といった機能を想定しており、百度はこれを 「デジタル従業員」に近い存在として位置づけている。
Miaoda はソフトウェア開発向けのAIエージェントで、アプリ版と企業向け版が発表された。
主な用途は
など。報道によると、このツールは開発過程で コードの大部分を自動生成できるとされる。
英語圏の資料では MeDo と表記されるケースもあるが、翻訳名か別ブランドかは明確ではない。
Baidu Yijing は、リアルなAIアバターを作成する「デジタルヒューマン」プラットフォームの新バージョンとして紹介された。
特徴として報告されているのは
などで、オンライン接客やコンテンツ制作への応用が想定されている。
Famou Agent 2.0 は意思決定や高度な推論を目的としたエージェントで、前バージョンから大きく強化された。
このエージェントは反復学習を通じて能力を改善する「自己進化型」と説明されており、エージェント評価ベンチマーク MLE‑Bench の難易度の高いタスクでも高い性能を示したと報告されている。
百度は、エージェント時代には新しいインフラが必要だと強調した。今回示されたのが 「チップ・クラウド・モデル・エージェント」 の垂直統合スタックだ。
Create 2026では最新モデル ERNIE 5.1 も公開された。
このモデルは
などを目的として設計されている。
新しい Baidu AI Cloud は、大規模なエージェントアプリケーションの開発と運用を前提に設計されたプラットフォームとして紹介された。
ここでは
などを統合的に提供することで、企業がAIエージェントを本番環境で運用できるようにする狙いがある。
百度の独自AIアクセラレータ Kunlun(昆仑)シリーズ も、このスタックの計算基盤として位置づけられている。
同社は、
を一体化した構造でAIエコシステムを構築する方針を示した。
Create 2026で繰り返し強調されたのは、AIの価値は 知識生成ではなくタスク実行にあるという点だ。
李彦宏は次のように説明している。
AIサービスにユーザーが料金を払うかどうかを決めるのは「AIが何を知っているか」ではなく、「AIがタスクを完了できるかどうか」だ。
つまり、今後のAI競争は より賢いモデルを作ることだけではなく、実際に仕事をこなすエージェントをどれだけ動かせるかで決まるという考え方だ。
Create 2026の発表は、百度が単なるAIモデル企業ではなく、エージェント中心のAIプラットフォーム企業を目指していることを示している。
もしこの構想が実現すれば、AI業界の成功指標は「何人がAIと会話しているか」ではなく、
「どれだけのAIエージェントが毎日ユーザーの代わりに働いているか」
という基準へ変わっていくかもしれない。