ズベレフは、フィリップ・シャトリエ・コートで行われた準々決勝で、19歳のスペイン人予選勝者ラファエル・ホダルを7-6(3), 6-1, 6-3のストレートで下し、準決勝への切符を手にした。試合序盤はスコア以上に競った。ズベレフは第1セットを2-5とリードされながらも巻き返し、タイブレークの末にセットを先取。そこから主導権を握った
。タイブレークを制してからは、残り2セットでわずか4ゲームしか落とさず、盤石の強さを見せつけた
。
男子ドローは、四大大会ではめったに見られないほどの荒廃ぶりを見せた。衝撃の連鎖は大会前から始まっていた。2連覇中のカルロス・アルカラスが負傷で欠場。続いて2回戦では、世界ランク1位で、ブックメーカーの優勝オッズで圧倒的本命(-300)と目され、30連勝中だったヤニック・シナーが、アルゼンチンのJ.M.セルンドロにフルセットで敗れる大波乱があった
。男子第1シードが2回戦以前に敗れるのは、2000年のアンドレ・アガシ以来のことだった
。
その翌日、グランドスラム24勝のノバク・ジョコビッチが、19歳のジョアン・フォンセカ相手に2セットアップから逆転負けを喫し、約5時間の死闘の末に姿を消した。この連日のアップセットにより、一つのメジャー大会で元グランドスラム優勝者が男子ベスト16に一人も残らなかったのは、1968年以来初の出来事となった
。
これらの敗退は、大会の勢力図を完全に塗り替えた。シナーとジョコビッチが去ったことで、2026年の全仏オープンは、初のグランドスラム優勝者が誕生することが確定したのだ。賭けの対象としても、ズベレフのオッズは即座に本命(+120)に変わった
。また、India TVや全仏公式サイトの記事でも、一様に「残った最上位シードであり、倒すべき選手」と彼の名を挙げている
。
準決勝と、6月7日の決勝を前に、いくつかの要因がズベレフに有利に働いている。
3度のグランドスラム決勝敗退を経験した選手にとって、ここまでチャンスが具体化したことはなかった。彼は残った中で最上位の選手であり、賭けの本命であり、初の準決勝進出者がひしめくドローの中で最もビッグマッチの経験が豊富な競技者だ。6月7日に「クープ・デ・ムスクテール(全仏優勝杯)」を掲げるかどうかはともかく、ズベレフは既に一つのことを明確にしている。何があっても、金メダルは彼の手元にあり続けるのだ。
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