OpenAIが、満員となったGPT-5.5ローンチパーティーの応募者に用意した“お詫び”は、追加の招待状ではなく、Codexの利用枠だった。VentureBeatは、OpenAIが応募者に対し、個人のChatGPTアカウントで使うCodexのレート制限を10倍に引き上げるメールを送ったと報じている。特典は即時有効で、6月5日まで続くという [7]。
何がもらえたのか
報じられた内容はかなり具体的だ。対象は、応募者の個人ChatGPTアカウントにおけるCodexレート制限の10倍引き上げ。VentureBeatはこれを、招待制のGPT-5.5パーティーに応募したものの参加枠に入れなかった人向けの、約1カ月間のCodex特典として伝えている [7]。
ここで重要なのは、これは「イベント参加券の代わり」でも、「ChatGPT全体のサブスクリプションを上位プランにする措置」でも、「新しいモデルアクセス権」でもないという点だ。少なくとも報道で確認できる範囲では、6月5日までの一時的なCodex利用枠拡大として説明されている [7]。
なぜCodexの利用枠だったのか
背景には、イベントへの応募が会場の受け入れ可能人数を大きく上回ったことがある。VentureBeatによると、OpenAIは応募者へのメールで、GPT-5.5パーティーに対して24時間で8,000人超が関心を示したものの、全員分のスペースを用意することはできなかったと説明した [7]。
その意味で、Codexのレート制限引き上げは、開発者に向けた実用的な代替特典といえる。パーティーには参加できなくても、開発作業で使う可能性の高いツールの利用余地が増える、という設計だ [7]。
GPT-5.5パーティーとは何だったのか
このイベントは「GPT-5.5 on 5/5」と銘打たれ、5月5日17時55分から20時55分まで、米太平洋夏時間(PDT)で開催予定だったと、The Economic Timesの報道を要約したLet’s Data Scienceが伝えている。場所はサンフランシスコで、参加には事前登録とOpenAI側の承認が必要。会場の詳細は、参加が確定した人にのみ知らされる仕組みだった [3]。
Business Insiderは、イベントづくりに関する少し変わったエピソードも報じている。Sam Altman氏は、GPT-5.5自身に「自分のパーティーをどう開いてほしいか」を尋ねたという。モデルの提案には、5月5日に開催すること、スピーチを短くすること、乾杯はAIではなく人間の開発者が行うことなどが含まれていたとされる [9]。
GPT-5.5展開の中での位置づけ
このパーティーは、GPT-5.5のローンチ全体の一部だった。TechCrunchによれば、GPT-5.5はChatGPTのPlus、Pro、Business、Enterpriseユーザー向けに展開され、GPT-5.5 ProはPro、Business、Enterpriseユーザー向けに提供される予定だとOpenAIは説明していた [8]。
その流れの中で見ると、今回のCodex特典は、イベントに入りきらなかった開発者の関心をプロダクト利用へつなげる施策でもある。応募したものの参加できなかった人が確認すべきポイントは、新たな招待の有無ではなく、自分の個人ChatGPTアカウントで6月5日までCodexのレート制限が10倍になっているかどうかだ [7]。




