対象外となるもの:
Xは、従来の収益分配プログラムが「目標と乖離していた(misaligned)」と説明しています。エンゲージメントに基づいて報酬を支払っていたため、コンテンツがオリジナルかリポストかに関係なく収益化が可能だったからです。
新プログラムの目的:
Xはこの3年間、クリエイター報酬制度の改革を何度か試みてきました。
2023~2024年:アグリゲーター対策
Xはアグリゲーターアカウントやリポスト中心のプロフィールへの支払いを減らし、オリジナルクリエイターにインプレッションと収益化のメリットを移行し始めました。これは今回の新プログラムが包括的に取り組む問題への初期対応でした。
2026年3月25日:地域ベースの支払い方針(発表後、即座に停止)
Xのプロダクト責任者ニキータ・ビアは、クリエイターの「居住地域」「近隣諸国」「言語圏」からのエンゲージメントを報酬計算で重視する方針を発表。米国や日本のオーディエンス獲得競争を抑制し、ローカルコンテンツを促進する狙いがありました。この変更は2026年3月26日(木)に実施予定でした
。
批判の高まりとマスクの決断
ポルトガル語やフランス語圏など多くの国際クリエイターが強く反発。彼らは分析データを示し、この変更で収益が大幅に減少すると警告しました。数時間後、イーロン・マスクが自らプロダクトチームを差し置いて、方針の一時停止を決定。フィードバックを認め、さらなる検討が必要だと述べました
。この方針が実施されることはありませんでした
。
考察: 2026年3月のこの撤回は、マスクがクリエイターからの反発を受けて収益分配の変更を撤回した2度目の事例です。2026年8月のオリジナルコンテンツ報酬プログラムへの移行は異なるアプローチであり、エンゲージメントの重み付けを微調整するのではなく、支払いメカニズムそのものを「オリジナリティのフィルター」で置き換えたものです。