もう一つの柱は圧倒的な物量だ。
さらに市民生活を直撃する変化として、ロシア軍は2026年1月以降、これまでの夜間攻撃一辺倒から昼間の発射を開始。デコイ(囮)や弾道ミサイル・巡航ミサイルと組み合わせ、夜間から昼まで延々と続く波状攻撃を仕掛けることで、ウクライナ市民の避難時間を長期化させ、防空部隊のローテーションを困難にさせている 。
1機約1,000ドルの安価なウクライナ製FPV迎撃機は、無線周波数で操縦されるため、この搭載ジャマーは直接的な脅威となる 。ウクライナは即座に対抗措置に走り、AI支援のピックアップトラック搭載機関銃(無線リンク不要)、音響センサー網、そして迎撃ドローンの通信をEW攻撃下でも硬化させる改良を急いでいる
。
ウクライナの民間軍事企業が主導し、有翼やプロペラ推進の小型カメラ付き「神風迎撃ドローン」を開発・量産。時速約320km/hに達し、一機約1,000ドル(約14万円)という超低コストで飛来するシャヘドに体当たりで撃墜するものだ 。迎撃成功数はわずか4カ月で倍増し、生産は2026年初頭時点で、すでに1日1500機まで増強されている
。
ウクライナはさらに、27の民間企業が独自の防空チームを組織し、ロシアのドローンを迎撃する試行的な“民間防空プログラム”を開始 。軍の防空部隊だけでは数百のシャヘドの波に追いつかない現実があり、企業側は自前で迎撃用ドローンを調達し、軍から小火器や爆薬の提供を受けて実戦に参加している
。
ウクライナ国防省は、「あらゆる脅威をリアルタイムで探知し、少なくとも95%を無効化する多層防空システムの完成」を掲げており、すでに安価な対シャヘドミサイルの試験段階に入っている 。AI銃架、音響センサー、EW耐性強化—もはやこれは、単なるドローン同士の撃墜合戦ではなく、電磁波と生産速度の我慢比べなのである
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ロシアの「ネットワーク化されたシャヘド」、昼夜を問わぬ最大同時投入、さらには自力でEWを振りまきながら飛来するという戦術の全面エスカレーションに対し、ウクライナが民間の力と超安価な量産技術で食らいつく構図—これはまさに「消耗する空の技術戦争」である。