こうした懸念から、一部の加盟国は6つのクラスターすべてを一度に開くのではなく、段階的に進めるべきだと主張している。
一方、EU側はより慎重だ。EUの拡大担当欧州委員マルタ・コスは、まず2026年6月末までに最初のクラスターを開き、その後政治的合意が整えば7月に残りのクラスターを開くというスケジュールを提案している。
政治的な停滞とは対照的に、技術面では準備が進んでいる。
交渉のスピードをめぐりEUとの間で緊張があるとの報道もあるが、ウクライナ政府はこれを強く否定している。
キーウは、加盟プロセスを急ぐ姿勢は戦時下での改革を進める必要性を反映したものだと説明している。EUのルールを無視して進めようとしているわけではないという立場だ。
ウクライナ指導部は依然として、2030年代初めよりも早い段階での加盟実現を視野に入れ、2020年代後半に大きな進展を達成したいとしている。ただしEU側は、最終的な加盟のタイミングは加盟国の政治的合意に左右されると強調している。
ウクライナのEU加盟交渉が遅れている主な理由は、改革不足ではない。むしろ問題はEU側の政治構造にある。
これらが解決されない限り、交渉クラスターの正式な開始は、ウクライナの準備状況よりもEU内部の政治的調整に左右され続けることになる。
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