Huaweiの「Mate XT2 Ultimate Design」は、2つのヒンジで3つの表示面を折りたたみ、完全に開くと10.2インチのタブレットになる超高級スマートフォンだ。中国では2026年9月7日に発表され、9月12日から販売される。価格は1万9,999元(約2,980ドル)からとなる。
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中国での価格と主な仕様
全モデルが16GBメモリーを搭載する。中国での価格は以下の通り。
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| 構成 |
中国価格 |
| 16GB/256GB |
1万9,999元 |
| 16GB/512GB |
2万1,999元 |
| 16GB/1TB |
2万3,999元 |
| 16GB/1TB+Shieldプライバシースクリーン |
2万4,999元 |
| Collector Edition、16GB/2TB |
2万9,999元 |
主なハードウェア仕様は次の通りだ。
- SoC: Kirin 9050 Pro。Huaweiは先代Mate XTsのチップより42%超高速だと説明するが、これはメーカーによる主張であり、第三者の比較ベンチマーク結果ではない。
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- ディスプレイ: 外側は6.5インチのLTPO OLED(2442×1140)、内側は10.2インチの折りたたみ式OLED(2232×3184、3K)。
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- サイズ・重量: 重量は299g。閉じた時の厚さは12.3mm、開いた時の最薄部は3.5mm。
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- バッテリー・充電: 5,600mAh、66W有線充電、50Wワイヤレス充電。
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- 耐久性: 防塵・防水等級はIP58およびIP59。
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最大の変更点は「閉じた時に画面を守れる」こと
初代Mate XTはZ字状に折りたたむ方式で、端末を閉じてもフレキシブルディスプレイの一部が外側に露出していた。Mate XT2では、中央部を囲むように左右のパネルを内側へ折り込む。閉じた状態でメインの柔軟な画面を保護できるのが大きな違いだ。
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Huaweiはヒンジも再設計し、耐水性も改善した。Mate XT2は、より安く、あるいは劇的に軽くすることを狙ったモデルではない。初代で意識された画面露出や日常使用での耐久性という懸念を、設計の成熟によって和らげる第2世代と見るべきだ。
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Shieldプライバシースクリーンとは
2万4,999元のモデルには、横から見た際に表示内容を読み取りにくくするプライバシー層「Shield」を搭載する。電車内やカフェなど、人の視線が気になる場面を想定した機能で、全モデルに共通する仕様ではない。
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Kirin 9050 Proと「LogicFolding/Tau Scaling Law」
HuaweiはKirin 9050 Proを、自社の「Tau(τ)Scaling Law」上のLogicFoldingを商用採用した最初のチップと位置付ける。同社によれば、微細化だけに頼らず、2層の垂直ロジック積層と重要な信号経路の短縮によって、回路密度と性能の向上を図るアプローチだ。
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この説明が注目される背景には、米国の規制によってHuaweiの先端海外半導体技術へのアクセスが制約されてきた事情がある。ただし、LogicFoldingはHuawei独自のアーキテクチャ上の取り組みであり、業界標準でも、ムーアの法則に代わることが実証された技術でもない。実性能の評価には独立した検証が必要だ。
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初代Mate XTから何が変わったのか
| 項目 |
初代Mate XT |
Mate XT2 Ultimate Design |
| 形状 |
画面の一部が露出するZ字型トライフォールド |
メイン画面を保護する、2ヒンジの内折り方式 5 |
| メイン画面 |
10.2インチ |
10.2インチ 5 |
| 外側画面 |
約6.4インチ |
6.5インチ 5 |
| 開始価格 |
1万9,999元 |
1万9,999元 1 |
| 重量 |
約298g |
299g 46 |
| 主な進化 |
商用トライフォールドの先駆け |
新ヒンジ、耐久性向上、プライバシー画面の選択肢、Kirin 9050 Pro 1 |
つまりMate XT2は、初代と同じくショーケース的な価格帯と約300gの重量を維持する。その進化の中心は、カテゴリーを作り替えることではなく、初代の設計をより実用的な方向へ仕上げることにある。
Xiaomi 18 Fold、iPhone Duoとの比較
| モデル |
開始価格 |
重量 |
販売・発売時期 |
市場での位置付け |
| Huawei Mate XT2 |
1万9,999元 |
299g |
中国で9月12日販売開始 |
タブレットまで広がる高級トライフォールド 1 46 |
| Xiaomi 18 Fold |
1万999元 |
219g |
中国で9月10日販売開始 |
軽量なブック型折りたたみモデル 17 21 |
| iPhone Duo |
1,999ドル |
254g |
10月16日予約開始、10月23日発売 |
世界展開を視野に入れたプレミアム折りたたみモデル 17 |
Xiaomi 18 FoldはMate XT2より開始価格が9,000元低く、80g軽い。外側5.38インチ、内側7.58インチのディスプレイ、6,000mAhバッテリー、67W有線/50Wワイヤレス充電を備える。トライフォールドの大画面より、携帯性、重量、価格のバランスを優先したい人にとっては、より現実的な選択肢といえる。
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iPhone Duoは1,999ドルからで、Mate XT2の約2,980ドルという開始価格を下回る。ただし、こちらは2面構成の一般的な折りたたみ型であり、トライフォールドではない。価格帯は近くても、目指す使い方とフォームファクターは直接同じではない。
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Mate XT2が市場で持つ意味
Mate XT2の登場は、メモリー価格が上昇する局面と重なる。Counterpoint Researchは、メモリーチップ不足の悪化を背景に、2026年の世界スマートフォン出荷台数が前年比13.9%減の10億8,000万台になると予測した。
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16GBメモリー、最大2TBストレージ、複雑な3面折りたたみ機構を持つ製品は、価格重視の市場ではなく、高い価格を受け入れられる顧客層に向く。Mate XT2が大量販売を目的にした端末ではない理由もここにある。
Huaweiは中国市場で強い基盤を持つ。Counterpointによると、同社の2026年第2四半期の中国スマートフォン市場シェアは23%だった。メモリーコストの上昇で各社が高採算モデルを重視するなかでの首位だ。
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またCounterpointは、世界の折りたたみスマートフォンの累計出荷台数が2026年末までに1億台を超えると見込む。一方で、折りたたみ端末はスマートフォン市場全体の約2%にとどまる。
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Mate XT2が市場を動かすのは、台数や手頃さによってではない。Huaweiはトライフォールドという明確に異なる形状、自社チップ設計、中国での強い販売基盤を組み合わせ、折りたたみ端末の最上位領域で存在感を示そうとしている。そこにXiaomiは価格と軽量性で、Appleはプレミアムなグローバル展開で挑む構図だ。