IBMとイスラエルのQedma Quantum Computingは、HeronプロセッサとQedma社の誤差軽減ソフトウェア「QESEM」を組み合わせ、最大74量子ビットの系における量子ダイナミクスのシミュレーションで量子優位性を実証しました。この規模は、古典的なテンソルネットワークやクリフォードベースのシミュレーション手法では扱えない領域です。具体的には、2次元フロッケ・イジング模型の研究を通じて、材料中の磁気特性が時間とともにどのように変化するかを解明しました
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シカゴ大学のチームは、Heronプロセッサ上で符号化された論理回路を実行し、古典的なシミュレーションでは太刀打ちできない70論理量子ビットの規模を達成しました。この研究では「ドープド・クリフォード・サンプリング」という新しい手法が導入されました。これは、クリフォード回路、時空符号による誤り検出、そしてTゲートを組み合わせることで、計算の困難さを保ちながら、結果の信頼性を検証する「フィデリティ証明書」を内蔵するという画期的なアイデアです
。これら3つのプレプリントは、論理符号化・大規模量子ダイナミクス・材料特化型シミュレーションという、相補的な軸をカバーしています
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2026年7月6日、オークリッジ国立研究所(ORNL)、クリーブランド・クリニック、IBMの科学者チームは、核融合炉のトリチウム増殖ブランケットの有力候補である溶融塩「FLiBe(フッ化リチウム-フッ化ベリリウム)」に関する、世界初の量子コンピュータ計算を発表しました。
チームは、トリチウムが溶融塩とどのように相互作用し、そこから回収されるかを理解するために、それぞれ21個のイオンからなる小さなクラスターであるFLiBeの9つの分子構造を計算しました。この研究では、IBMの156量子ビットHeronプロセッサが、量子セントリック・スーパーコンピューティングと呼ばれるハイブリッド量子古典アプローチで使用され、この種の材料に対して古典的な手法だけでは到達できない精度を達成しました
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この計算は、工学的に意味のある精度で、塩の中で生成されたトリチウムが腐食性のフッ化トリチウムとして閉じ込められたままになるのか、それとも気体として脱出するのかという問いに初めて答えるものです。この違いは、核融合炉の燃料増殖ブランケットが実際に機能するかどうかを決定する極めて重要な要素です。この研究は、米国エネルギー省のスケーラブル核融合エネルギーを目指す「ジェネシス・ミッション」を直接支援するものです
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IBMの公式2026年量子ロードマップは、"HPCと連携した量子コンピュータを用いて、量子優位性の初めての実例を可能にする"ことを約束していました。CEOのアルビンド・クリシュナ氏は2026年4月、同年初めの実例を期待していると述べ、「我々はパートナーがIBMハードウェアを活用し、今年中に量子優位性の初めての実例を達成すると強く信じている」と確認しています
。2026年7月の3つのプレプリントとFLiBe核融合計算は、量子システムが特定の非自明な計算タスクにおいて既知のすべての古典的手法を上回る性能を示し、同時に、古典機械が監査できない結果を信頼するために必要な検証フレームワークを導入したことで、その約束をまとめて果たしています
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IBMはまた、今後5年間で量子コンピューティングに100億ドル以上を投じる計画を発表しており、研究開発、製造、エコシステムの拡大に充てられます。同社は、2029年までに大規模なフォールトトレラント量子コンピュータを提供するという計画も順調に進んでいます
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ケミカル・アンド・エンジニアリング・ニュースが指摘するように、3つの実証はいずれも、実際の材料ではなく理論的なモデル系をシミュレートしたものであり、すべての古典的アプローチに対して「絶対的な」量子優位性を証明することは依然として困難です。また、結果はプレプリントとして公開されており、まだ正式なピアレビューを完了していません。こうした限界にもかかわらず、専門家は、商業的な実用化にはまだ何年もかかるものの、これらの実証は量子コンピューティングへの信頼を構築する上で意味のある進歩であると認めています
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