MediaTekのDimensity 9600 Proは、TSMCの2nmプロセスで製造されるフラッグシップ向けSoCです。注目点は、高効率コアを置かない**「全ビッグコア」CPU**と、端末内での生成AIなどを想定したAIネイティブ設計にあります。最初の採用製品として、中国でvivo X500 ProとX500 Pro Maxが発表されました。
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Dimensity 9600 Proの主な仕様
CPUは8コアで、構成は2+3+3です。
- Arm C2-Ultra:2コア、最大4.55GHz
- Arm C2-Pro:3コア、4.35GHz
- Arm C2-Pro:3コア、3.10GHz
- L2/L3/システムレベルキャッシュ合計:34.5MB
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MediaTekによると、TSMCの2nmプロセスを採用し、両社の設計・製造技術協調最適化(DTCO)も用いているといいます。
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GPUはArm Mali-G2 Ultra NXを搭載すると報じられています。
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性能・電力効率は「メーカー公表値」として見る
MediaTekは前世代比で、CPU総合性能が最大17%向上、マルチコアCPU消費電力が61%低減したと説明しています。ただし、これらは同社が示した比較値です。実機での連続ゲーム性能、発熱、電池持ちは、冷却機構、ソフトウェア、画面設定、端末メーカーごとのチューニングで変わります。購入判断では、市販機の独立した実測レビューも確認したいところです。
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AI、メモリー、ストレージの進化
Dimensity 9600 Proは、CPUとAI演算を組み合わせる「エージェント型AI」向けのプラットフォームとして位置付けられています。オンデバイス生成AIなどを想定したAIネイティブアーキテクチャを採用し、高性能NPUと省電力型のSuper Efficient NPUを備えるとされています。
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プラットフォームとして確認されているメモリー・ストレージ対応は次の通りです。
- LPDDR6メモリー
- UFS 5.0ストレージ
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ただし、これはSoC側の対応を示すもので、すべての搭載スマートフォンが最速のメモリーやストレージ構成を採用することを意味しません。端末を選ぶ際は、購入する容量・RAMモデルの仕様を個別に確認する必要があります。
初搭載スマホ:vivo X500 Pro/X500 Pro Max
vivo X500 ProとX500 Pro Maxは、中国でDimensity 9600 Proを最初に搭載したスマートフォンとして投入されました。両モデルとも144Hzの可変リフレッシュレート表示、90W有線充電、40Wワイヤレス充電に対応します。画面サイズはProが6.36インチ、Pro Maxが6.85インチです。
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| モデル |
カメラの主な仕様 |
電池・充電 |
中国での開始価格 |
| vivo X500 Pro |
5,000万画素Sony LYTIA L910広角、5,000万画素超広角、6,400万画素望遠 |
6,510mAh、90W有線/40Wワイヤレス |
6,499元(12GB/256GB) 17 27 30 |
| vivo X500 Pro Max |
5,000万画素Sony LYTIA L910広角、5,000万画素超広角、2億画素Zeiss APOペリスコープ望遠 |
8,000mAh Si-C、90W有線/40Wワイヤレス |
6,999元(12GB/256GB) 17 30 44 |
両モデルは、vivoと共同開発したSony LYTIA L910センサーによる、35mm判換算24mm相当の5,000万画素メインカメラを採用します。上位のPro Maxでは、1/1.4インチのSamsung HP0センサーを用いる2億画素ペリスコープ望遠が大きな差別化要素で、発売後の報道では3.5倍光学ズームに対応するとされています。
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中国価格と販売時期
中国での価格は、X500 Proが12GB/256GBで6,499元、12GB/512GBで7,499元、12GB/1TBで8,499元です。X500 Pro Maxは12GB/256GBが6,999元、12GB/512GBが7,999元、16GB/512GBが8,499元、12GB/1TBが8,999元となっています。
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販売開始日については報道間で一致していません。Proが9月24日、Pro Maxが9月29日とする情報がある一方、Pro Maxは9月24日発売とする情報もあります。確実に言えるのは、中国で9月下旬にモデルごと時期をずらして販売されたという点です。購入時はvivo中国公式ストアまたは現地販売店で在庫・発売日を確認するのが確実です。
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OPPO Find X10 Pro Maxも初期採用へ
OPPOは、Find X10 Pro MaxがDimensity 9600 Proを採用する初期モデルの一つになると確認しています。中国向け発表イベントは現地時間9月22日19時に予定されていました。
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またOPPOは同機をグローバルでも投入するとしています。別の報道では、中国発表後の翌月にグローバルイベントを開く計画とされました。一方で、販売国、国・地域別の発売日、価格は提供された発表情報には含まれていません。日本を含む各市場での発売を現時点で前提にすることはできません。
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日本を含む中国国外の購入者が確認すべきこと
MediaTekは、下位モデルのDimensity 9600Mも同時に発表しており、9600シリーズをフラッグシップ帯へ広げていく方針です。ただし、今後のDimensity 9600 Pro搭載機について、完全な機種リストは明らかにしていません。
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vivoについては、提供された情報で確認できるのは中国での発売と価格までです。X500 Proシリーズの海外販売地域、現地価格、ソフトウェア仕様、通信キャリア対応は未確定です。OPPOはグローバル展開を明言していますが、実際にどの国・地域でいつ販売されるかは、地域別の発表を待つ必要があります。
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要点は明快です。Dimensity 9600 Proは、2nmプロセス、全ビッグコアCPU、LPDDR6、UFS 5.0対応によって、仕様上は大きな世代更新となります。とはいえ、電池持ち、長時間のゲーム性能、端末内AIの使い勝手で競合をどこまで上回るかは、製品版スマートフォンの第三者テストを待って判断すべきです。
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