現在、データセンター部門はAMDの最大の成長エンジンになっている。
この背景には、AI向けインフラの急速な拡大がある。
AIモデルの学習や推論にはGPUが注目されがちだが、実際のデータセンターではCPUも重要な役割を担う。たとえば次のような処理だ。
そのためAIデータセンターが増えるほど、高性能CPUの需要も同時に増える構造になっている。
市場構造を見ると、まだIntelが完全に負けたわけではない。
2026年Q1のサーバーCPU出荷シェアは次のように報告されている。
つまり台数ではIntelが依然トップだ。
それでもAMDが売上シェアで46.2%に達したのは、EPYCが高価格帯のサーバー構成で採用されているためだとみられている。
特に次の分野で採用が拡大している。
結果として、出荷台数以上に収益面で存在感を強めている状況だ。
さらに注目されているのがArmベースのサーバーCPUだ。
クラウド企業は現在、用途に応じて複数のCPUアーキテクチャを使い分ける傾向が強い。
典型的には次のような構成になる。
その結果、データセンターは「単一アーキテクチャ」ではなく、マルチアーキテクチャ環境へと移行しつつある。
Intelの事業自体が弱いわけではない。2026年第1四半期の業績は次の通りだ。
AIデータセンターの需要はIntelにも追い風となっている。
ただし、いくつかの要因がシェア維持を難しくしている。
つまり需要は強いものの、供給能力が市場成長に追いついていない局面がある。
重要なのは、現在の競争が単なるシェア争いではない点だ。
AIの普及により、サーバーCPU市場自体が急拡大している。
AMDは、サーバーCPU市場の規模が
する可能性があると予測している。
生成AIやエージェント型AIが普及するほど、巨大なGPUクラスタを管理するためのCPU需要も増えると見られている。
今回のAMDの46.2%という数字は、長年Intelが圧倒的だった市場に変化が起きていることを象徴している。
現在の構図は次の3つの力で動いている。
その結果、データセンターCPU市場は
新しいフェーズに入ったといえる。
そして、この構造変化は今後10年のクラウドとAIインフラの競争図を決める可能性が高い。