確認済みおよび報道されている主な仕様は以下の通り。
SMTの廃止は、Intelの最も攻めた設計判断だ。1コアで2つの仮想スレッドを管理するオーバーヘッドを排除することで、コア単体の性能と電力効率が向上し、特定のセキュリティ脆弱性の攻撃対象領域も縮小できるとIntelは主張している 。
AMDは根本的に異なるアプローチをとる。第6世代EPYC VeniceはTSMCの最新N2(2nm級)プロセスを採用し、SMTを継続活用することで大規模なスレッド密度を追求している。AMDは2026年5月に量産立ち上げ段階に入ったと発表しており、2026年後半の発売に向けて計画通りに進んでいる 。
主な仕様は下記となる。
両陣営の戦略と投入時期を並べてみると、競争環境は非常に鮮明になる。
| 比較項目 | Intel Diamond Rapids | AMD EPYC Venice | 優位 |
|---|---|---|---|
| 市場投入 | 2027年 | 2026年後半(約6~12か月先行) | AMD |
| 最大コア数 | 192 P-core | 256 Zen 6/Zen 6c | AMD |
| 最大スレッド数 | 192(SMT無効) | 512(SMT有効) | AMD(約2.7倍) |
| メモリ帯域 | 16ch MRDIMM @ 12,800 MT/s | 未公表(ただし「超高速」と説明) | Intel(有力) |
| PCIeインターコネクト | PCIe Gen 6 | PCIe Gen 6(見込み) | 引き分け |
| 製造プロセス | Intel 18A-P(改良版) | TSMC N2(量産進行中) | 評価段階 |
結論: AMDは、2026~2027年のサーバー世代において、コア数、スレッド密度、市場投入の早さという3拍子揃ったリードを確立しようとしている。Intelの反撃は、高帯域かつP-core専用アーキテクチャという一点突破にかかっている。特定のワークロードでは優位に立てても、チームが克服せねばならない「スケジューリング面での大幅なビハインド」と「最新プロセス技術のタイムリーな立ち上げ」という二重の課題はあまりにも大きい。