移植作業を主導するのは、サポート業務と他社タイトルの移植に長年の実績を持つIron Galaxyだ。同スタジオは最近、『Tony Hawk's Pro Skater 3 + 4』の開発を担当したことで知られており、名作シューターを現代のPSハードに蘇らせる適任者と言えるだろう 。
両タイトルはPS4とPS5向けにリリースされるが、その提供方法は少し特殊だ。PlayStation Storeのデータベース情報によると、今回登録されているのはネイティブのPS4アプリケーションである。PS5ユーザーは、専用のPS5版を入手するのではなく、本体内蔵の下位互換機能を通じて、このPS4版をプレイすることになる 。この方式は、PS5の超高速SSDロードやDualSenseコントローラーのハプティックフィードバックといった最新機能を最大限に活用する、完全なリメイク版とは一線を画すことを意味する。
往年のファンにとって最も重要な点は、パッケージの内容だ。キャンペーンモードのみの単品販売だった2020年の『Call of Duty: Modern Warfare 2 Campaign Remastered』とは異なり、本移植版は過去の完全版に相当する内容を収録する。ストアのデータベースには、両作品ともにキャンペーン、マルチプレイヤー、協力型ゾンビモードの3つの主要モードがすべて含まれていることが明記されている 。
加えて、ファイルサイズから過去に配信されたすべてのダウンロードコンテンツ(DLC)が同梱されていることも強く示唆されている。PS4/PS5版の容量は、全マップパック導入後のPS3版のインストール容量を大きく上回っているのだ 。
確認されているファイルサイズは以下の通りだ。
参考までに、全DLC導入済みのPS3版は、初代が約15.2 GB、続編が約20.6 GBだった。今回の容量増加は、単なる動作確認ではなく、より完全なオールインワンパッケージであることを裏付けている 。
発表にあたり、やや混乱を招いたのが他プラットフォームの扱いだ。これらの移植版は当面の間、プレイステーション独占となる。TreyarchからはXboxやPC向けの類似リリースについて一切言及がなかった 。
Xboxの状況はやや特殊である。マイクロソフトの強力な下位互換プログラムにより、Xbox 360版の『Black Ops』と『Black Ops 2』は、既にXbox OneやXbox Series X|Sでプレイ可能な状態にある。しかし、これらの既存バージョンに対して、今回のPS移植と並行した新規移植や解像度向上などの機能強化が行われる発表は、今のところない。つまり、Xboxユーザーは引き続き下位互換版でプレイし、一方でPSユーザーはPS3世代以来の、このリパッケージ作品を新たに手にすることになる 。
ファンの興奮は6月17日に始まったわけではない。Treyarchが沈黙を守る中、9日間にわたる断続的なリークが、発表前に移植版のほぼ全貌を明らかにしていた。
リリースまであと数週間と迫る中、残る最大の謎は最終的な価格設定と、来月の配信開始後に往年のオンラインコミュニティがプレイステーション上で完全復活を遂げるかどうかだ。