また、フーシ派は7月20日、サウジアラビアに対する紅海での海上封鎖(naval blockade)を宣言していました。フーシ派はこれを「サウジによる包囲」への対抗措置としていますが、リヤドはこの主張を否定しています。
ジャザン製油所は、設計能力日量40万バレルの精製施設で、建設費は210億ドル。サウジアラムコのアミン・ナセルCEOは、2023年3月に同製油所が日量40万バレルのフル能力に達したと発表していました
。ガソリン、超低硫黄ディーゼルなどの石油製品を生産しています
。
7月27日の攻撃でIGCC施設とタンクヤードが損傷した後、サウジアラムコは製油所を停止
。当初の再開目標は8月15日でしたが
、8月9日の2度目の攻撃を受け、市場調査会社IIRエナジーによると、再開は8月30日に延期されました
。この間、日量40万バレルの精製能力が1カ月以上もオフラインとなったことになります。停止前の3カ月間、同製油所は平均日量20万バレルを輸出していました
。
ホルムズ海峡とイランの圧力。 イランによるホルムズ海峡の封鎖は、すでに世界の燃料供給を減少させています。8月上旬、イランはオマーンとの新たな航路交渉が最終段階にあるとし、テヘランが湾内への船舶進入に関して大幅な管理権を要求していると報じられています
。米国はイラン港湾封鎖を再施行し、封鎖を突破しようとした商船に米軍が発砲する事態も起きました
。イランは米国との海峡再開に関する直接協議を否定しています
。
フーシ派の紅海封鎖。 7月20日、フーシ派はサウジアラビアに対する「海上禁輸」を宣言し、米・イラン戦争において新たな戦線を開き、世界のエネルギー供給を脅かしました。さらに8月12日、フーシ派はバブ・エル・マンデブ海峡で貨物船に乗り込んで6人を殺害。紅海での船舶攻撃による死者は1年ぶりでした
。
サウジの地上攻勢の可能性。 7月下旬、サウジアラビアはイエメン中部のフーシ派に対し、海上および場合によっては陸上からの大規模軍事攻勢を準備していると報じられています。目的は紅海南部を通るサウジ石油輸出へのフーシ派の封鎖を打ち破ることです。サウジ軍はイエメン東部から部隊を撤退させており、イエメン筋はこれを新たな攻勢への再配置と見ています
。
フーシ派は無人機と弾道ミサイルでサウジ領土深くへ戦力を投射する能力を着実に向上させており、高価値のエネルギーインフラを繰り返し精密に攻撃しています。その兵器庫——イランが供給・支援——には、数百キロ飛行可能な無人機、対艦ミサイル、弾道ミサイルが含まれます
。同組織はイエメン、サウジアラビア南部、紅海にまたがる広大な戦域で、無人機・ミサイル・海上封鎖を組み合わせた多領域攻撃を成功させています。ジャザン製油所はイエメン国境からわずか約44マイル(約70キロ)の位置にあり
、その近接性ゆえに特に脆弱です。
サウジアラビアは複層的な課題に直面しています: