残念ながら、手動でボタンを押してアップデートする方法はありません。AirTagのすべてのファームウェアアップデートと同様に、バージョン3.0.49も数週間かけて自動的かつ無線で順次配信されます。このアップデートは、AirTagがペアリングされているiPhoneのBluetooth通信範囲内にあるときに、自動的にインストールされます。その際、iPhoneがiOS 14.5以降のバージョンであることが条件です 。アップデートを強制的に早める公式な手段はありません。
お使いのAirTag 2のファームウェアバージョンを確認するには、以下の手順で「探す」アプリをチェックしてください 。
Appleは2026年1月26日に第2世代のAirTagを発表し、同日にオンライン注文の受付を開始。実店舗での販売はその週後半から開始されました 。価格は初代モデルから変わらず、1個入りが29ドル、4個セットが99ドルとなっています 。
2021年発売の初代モデルからの主なハードウェアの進化は、Appleが開発した第2世代の超広帯域無線(U2)チップによる通信距離とサウンドの2点に集中しています 。
このファームウェアアップデートの背景には、AirTagの悪用をめぐり、Appleに重くのしかかる訴訟問題があります。鍵などを見つけるために設計されたこの29ドルのトラッカーが、ストーカーが被害者の同意なく追跡するためのツールとして悪用されている事例が多数報告されているのです 。
2026年5月の時点で、AppleはAirTagでストーカー被害に遭ったと主張する人々から、30件以上の個別訴訟 を起こされています 。これは、過去に提起された集団訴訟(Hughes v. Apple)が、集団としての訴訟認証を得られなかったことを受けて起こされたものです 。これらの訴訟で共通しているのは、「Appleは、AirTagが危険なものになり得ると知りながら発売した」という主張で、同社が悪用を防ぐための十分な安全策を実装していないと非難しています 。この根強い批判を受け、Appleは時間をかけて、身に覚えのないAirTagを検出した際の警告通知や、前回のファームウェアアップデートで改良された「正確な場所を見つける」時の通知音など、ストーカー対策機能を段階的に改良してきました 。こうした状況下では、新しいファームウェアアップデートが公開されるたびに、デバイスの悪用をより困難にするための、水面下でのセキュリティ強化が含まれていないかと、厳しい視線が注がれています。