さらにAdobeは、Adobe CXのスキルとMCPサーバーが、AnthropicのClaude EnterpriseおよびMicrosoft 365 Copilot Coworkで一般提供を開始したことも発表しました。これにより、エンタープライズ顧客はそれらのAI環境内から直接AdobeのCX機能にアクセスできるようになります。
各アプリにはチャットボットスタイルのサイドバーが追加され、ユーザーがプレーンな言葉で「したいこと」を記述すると、アシスタントが複雑な複数工程のワークフローを自動で調整・実行します。Adobeはこのアシスタントを「クリエイティブディレクターとしての人間」を支援するパートナーと位置付けており、繰り返しの多い準備作業をAIに任せ、最終的な美的判断は人間が下すという役割分担を明確にしています
。
具体的な活用例としては、Premiere Proでは素材を自動でビンに分別、クリップの一括リネーム、インタビューの質問部分の特定とマーカー追加、タイムライン上での作業開始点の仮組みなどが可能です。Photoshopでは、背景の差し替え、複数プラットフォーム向けのアセットリサイズ、レイヤーの整理、ファイル全体にわたるブランドリビジョンの適用など、面倒な作業をこなします
。
Adobeは、今年4月に買収したSemrush社のAI可視化技術と、Adobeのエージェンティックコンテンツ最適化機能を統合した新製品「Adobe Brand Visibility」を発表しました。
このツールは、いわゆる「生成エンジン最適化(GEO)」と呼ばれる分野に対応するもので、AIを搭載した検索(大規模言語モデル、LLM)上で自社ブランドがどのように表示されているかを可視化し、その影響を測定することができます。Semrushが保有する約2億9000万件の実際のプロンプトデータベースを活用しており
、Adobeの社長、アニル・チャクラヴァルティ氏はこれを「LLM時代のSEO」と表現しています
。
AdobeはAdobe CX Enterpriseの一部として、小売メディアネットワーク向けの新製品「GenStudio for Commerce Media Networks」も発表しました。
これは、急成長する広告チャネルであるコマースメディア向けのソリューションです。小売事業者が、自社のプラットフォーム上で商品を購入しようとしている消費者にリーチする広告キャンペーンを、ブランドの統一性を保ちながらスケールさせることを支援します。このツールは、既存の商品リストやウェブサイトのコンテンツ、カテゴリのコンテキストから自動的にプロファイルとクリエイティブを構築し、そのデータから直接キャンペーンを起動・最適化します
。
Comments
0 comments