台湾南部の都市・台南市にある柳営科技工業区(Liuying Technology Industrial Park)と環保科技園区では、長年にわたり工場から発生する悪臭や大気汚染が周辺住民の悩みとなってきた。こうした苦情を受け、企業側の設備投資と市政府による監視・規制の強化が同時に進められている。
企業による大規模な悪臭対策投資
園区内で操業する複数の企業は、排出抑制のための設備更新に大きな資金を投入している。
特に廃棄物処理事業者は、それぞれ**約2億台湾ドル(NT$200 million)**を投じ、以下のような装置を導入・強化した。![]()
- 排気ガスをさらに処理する二次加熱システム
- 排出ガス中の臭気成分や汚染物質を洗浄するスクラバー(洗浄塔)
- 工場内部の空気を外に漏らさない全体負圧システム
これらの設備は、工場内の臭気を封じ込め、排出ガスを処理してから外部に放出する仕組みで、周辺地域への臭気拡散を抑えることが狙いだ。![]()
また、園区内の飼料製造会社も約2,700万台湾ドルを投資し、粉じんや粒子状物質を発生源で捕集する集塵装置を設置した。これにより空気中へ拡散する汚染物質の削減と作業環境の改善が期待されている。![]()
当局は、これらの対策を「悪臭の抑制・粉じんの捕集・汚染物質の削減」という三方向からのアプローチと位置づけている。![]()
2025年から強化された市政府の監視体制
台南市政府は2025年4月から、工業団地の大気環境管理を強化する新しい取り組みを開始した。
主な施策は次の通り。
- 経済発展局、環境保護局、農業局、労工局などによる部局横断の月例会議で改善状況を確認
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