名称についての注意: この記事では検索されやすい呼び方に合わせて「GPT Image 2」と表記します。ただし、実際にAPIやアプリで使うときは、その時点のドキュメントや画面に表示される正確なモデル名を確認してください。提供されているOpenAIの情報では、GPT Image Generation Models、APIでの
gpt-image-1.5、ChatGPT Images、ChatGPT Images 2.0 など、文脈によって異なる名称が使われています。
ポスターや商品画像の生成で失敗しやすいのは、モデルに任せる範囲が広すぎるときです。たとえば「高級感のある商品画像」とだけ書くと、背景、カメラ角度、余白、文字、ロゴの扱いまでモデル側の解釈に寄ってしまいます。
そこで、プロンプトを次の6つに分けます。これはOpenAIの公式名称ではなく、画像プロンプトの推奨事項を実務向けに整理したものです。狙いは、用途、レイアウト、文字、守るべき条件を先に固定することです。
| 要素 | 書くこと | 短い例 |
|---|---|---|
| 目的 | 何に使う画像か。ポスター、バナー、スライド、広告、商品画像、インフォグラフィックなど | AIセミナー告知用の縦長ポスター |
| 主役 | 商品、人物、背景、物体、中心になるアクション | 大理石の台に置かれた美容液ボトル |
| 構図 | 比率、カメラ角度、主役の位置、余白、文字を置くスペース | 16:9、商品は右、左に広い余白 |
| スタイル | 写実度、質感、光、色、ムード | スタジオ商品写真、柔らかい光、上品なベージュ系 |
| 画像内テキスト | 表示したい文字を原文で。フォント、色、大きさ、位置も指定 | Text: ‘SUMMER SALE’、太いサンセリフ、白、左上 |
| 制約 | 入れてはいけないもの、変えてはいけないもの | No extra text, no watermark, no unrelated logos |
OpenAIのプロンプト例でも、no trademarks、no watermarks、no logos、include only this text verbatim、do not redesign the packaging のような制約は、デザインやパッケージを厳密にコントロールしたい場面で使われています。
条件が増えるほど、1文に詰め込むより、項目ごとに分けたほうが読みやすくなります。複雑なプロンプトを構造化する考え方は、OpenAIの画像プロンプトガイドとも相性がよい書き方です。
Create a [poster/banner/slide/product image] for [purpose].
Subject: [main subject].
Composition: [aspect ratio, placement, negative space, camera angle].
Style: [visual style, lighting, color palette, realism level].
Text: ‘[exact text]’, [font/style/size/color/placement].
Constraints: [no extra text / no watermark / no unrelated logos / preserve layout / preserve product geometry].
日本語で組むなら、次のようにしても構いません。
[目的] [用途]として使う画像を作成。
[主役] [中心に見せたい商品・人物・シーン]。
[構図] [比率、配置、余白、カメラ角度]。
[スタイル] [写真風、イラスト風、照明、色、ムード]。
[文字] ‘[表示したい文字を原文で]’、[フォント、色、サイズ感、位置]。
[制約] 余計な文字、透かし、無関係なロゴを入れない。必要なら形状やラベル位置を保つ。
以下の例は、実際に使うときに角括弧の部分を差し替える想定です。ポイントは、短い言葉で「何を作るか」「どこに何を置くか」「文字は何か」「何を禁止するか」を明確にすることです。
縦長4:5のポスターを作成。
目的: [イベント名またはキャンペーン名]の告知。
主役: [中心に見せたいビジュアル]。
構図: 主役を中央に配置し、上部に見出し用の余白を残す。
スタイル: [editorial / cinematic / minimal]、[照明の説明]、[主な配色]。
Text: ‘[HEADLINE]’のみを表示。太いサンセリフ、白、ポスター上部に配置。
Constraints: no extra text, no watermark, no unrelated logos.
横長3:1のWebバナーを作成。
目的: [テーマ]のランディングページのファーストビューに使う。
主役: [商品、人物、サービスを象徴するビジュアル]を右側に配置。
構図: 左側はコピーを置けるように、すっきりした余白を広く残す。
スタイル: モダン、プレミアム、情報量は少なめ。配色は[palette]、柔らかい光。
Text: ‘[TEXT]’のみを左側に表示。高コントラストで読みやすく。
Constraints: no extra text, no watermark, no unrelated logos.
16:9のプレゼンテーション用スライド背景を作成。
テーマ: [発表テーマ]。
スタイル: 清潔感があり、プロフェッショナル。細部は少なめで、文字を載せても読みにくくならない。
構図: 左側にタイトルと3つの箇条書きを置ける大きな余白。右側にメインビジュアル。
Text: 画像内に文字を入れる場合は ‘[TEXT]’ のみ。文字はシャープに。
Constraints: 指定外のアイコン、ラベル、ロゴ、ウォーターマークを追加しない。
[商品名]の写実的な商品画像を作成。
背景: [色または素材]。
構図: 3/4 front view、商品を主役にしたスタジオ撮影風。
スタイル: 柔らかいスタジオ照明、自然な影、現実的な反射、パッケージの質感が分かる。
Text: 商品ラベルに ‘[TEXT]’ を読みやすく表示。
Constraints: 参照画像がある場合は商品の形状を保つ。パッケージを再デザインしない。余計な物体、ウォーターマーク、無関係なロゴや商標を追加しない。
見出し、商品ラベル、CTA、スライド用の短い文言が必要な場合は、文字指定を独立した項目として書きます。OpenAIは、表示したいテキストを原文で書き、位置や形式を明確にし、テキストは短く保つことを勧めています。インフォグラフィックのように文字量が多いレイアウトでは、生成後にデザインツールで確認・調整する前提で見るのが安全です。
Text: ‘LAUNCH WEEK’。only include this text や no extra text を入れる。商品写真、既存レイアウト、トーンの参考画像をアップロードする場合は、それぞれの画像の役割を明記します。OpenAIの画像生成・編集関連の情報では、何を残すか、何を変えるか、どんな制約を守るかをはっきり書くことが重視されています。
Image 1は元の商品画像。
Image 2はスタイルの参考画像。
Image 1の商品形状、比率、ラベル、構図を保つ。
Image 2からは照明、配色、ムードのみを適用する。
パッケージを再デザインしない。新しい文字、ウォーターマーク、ロゴを追加しない。
小さな修正だけをしたい場合は、変更範囲を狭く書きます。
Change only the background color to warm beige.
Keep the product shape, label placement, lighting, shadows, camera angle, and composition exactly the same.
No extra text, no watermark.
商品画像やパッケージでは、preserve product geometry、do not redesign the packaging、keep the label placement unchanged のような制約が特に役立ちます。形、ラベル、ブランドの見え方を保ちたいときに明示しておきたい指定です。
生成結果が7〜8割ほど合っているなら、プロンプトを丸ごと書き直す前に、1点ずつ修正するのがおすすめです。OpenAIも、結果を改善するときは要素ごとに調整する考え方を示しています。多くの条件を一度に変えると、せっかく合っていた構図やスタイルまで動いてしまうことがあります。
make the lighting brighter and softer を追加する。simplify the background または increase negative space を追加する。keep the same composition, make the style more modern のように書く。only include this text を追加して再確認する。preserve product geometry、do not redesign the packaging、keep label placement unchanged を追加する。プロンプトを送る前に、次の項目を確認しておくと、やり直しを減らせます。
結論として、GPT Image 2向けの良いプロンプトは、必ずしも長いプロンプトではありません。大切なのは、デザインブリーフとして必要な情報が整理されていることです。目的、主役、構図、スタイル、文字、制約を明確にすると、ポスター、バナー、スライド、商品画像が最初の意図に近づきやすくなります。