重要なのは、このルールが現在では絶対的なものではないという点です。アメリカの州や契約の種類によって、どの段階で周辺事情(コンテクスト)を考慮に入れてもよいかは異なります。そのため、フォー・コーナーズ・ルールは「あらゆる外部証拠を一律に排除する障壁」というよりも、契約解釈の「出発点となるアプローチ」と捉えるのが正確です。
例えば、連邦控訴裁判所の判例では、「契約解釈においては、まず書面の四隅(フォー・コーナーズ)を調べて当事者の意図を確定する」と述べられています。 しかし、文言に曖昧性が見出された場合には、初めて外部証拠の利用が認められるのが伝統的な立場です。
このように、フォー・コーナーズ・ルールは契約の安定性と予測可能性を重視する英米法の伝統を象徴する原則でありながら、現代の複雑な契約実務の中で柔軟な運用が模索されている、奥深いテーマと言えるでしょう。