つまり、少なくとも古代ギリシア思想の中に、「地球は台や支柱の上に載っているのではない」という発想が確認できます。
ここで注意したいのは、アナクシマンドロスが現代のような地球像を持っていたわけではない、という点です。
彼のモデルでは、地球は現在の天文学でいう球体の惑星としてではなく、むしろ円柱状の物体として考えられていました 。太陽系の中を公転する地球、という近代以降の理解とはまったく別の宇宙像です。
それでも、この点は重要です。彼の考えは現代科学そのものではありませんが、地球が何にも支えられずに存在するという発想の古代の実例にはなります 。
そうではありません。ヨブ記の表現が文学的・宗教的に印象的であることと、「その発想を聖書だけが持っていた」と主張することは、別の問題です。
証拠から言えるのは、少なくとも次のことです。
要するに、ヨブ記の一節は興味深い。しかし、『ほかの誰も知らなかった』という主張は正しくありません。