2015~16年の強いエルニーニョ期を世界全体の生産量で見ると、大豆・トウモロコシ・小麦がそろって大幅減産したわけではありません。トウモロコシは前年度より弱含んだ一方、小麦は高水準を維持し、大豆の減少も小幅でした。
作物別に見る生産量
なぜ「世界同時の大減産」にはならなかったのか
2015~16年のエルニーニョは観測史上でも強い部類に入り、東・南部アフリカ、東南アジア、中米の一部では干ばつや食料安全保障上の深刻な問題を引き起こしました。
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それでも世界合計での落ち込みが限定的だったのは、主な生産地ごとに降水・気温への影響、作物の生育段階、被害の時期が異なっていたためです。一部地域の好条件や生産増が、別の地域の減産を部分的に補いました。
要するに、このエルニーニョ期の世界生産は、**「トウモロコシは減少、大豆は小幅減、小麦は高水準維持」**というのが実態に近く、「主要3作物が必ずそろって不作になる」という単純な構図ではありません。