2026年3月に全国人民代表大会で承認された第15次五カ年計画は、「並外れた措置」を通じて中国をAIの世界的リーダーにすることを明確に優先事項として掲げている。計画には「東数西算(東データ・西計算)プロジェクトを深く推進し、多層的な計算能力インフラシステムと国家統合コンピューティングネットワークを構築する」という指示が盛り込まれた。
さらに2026年4月、中国共産党中央政治局は画期的な決定として、コンピューティングネットワーク(算力網)を水道網や電力網と同等の戦略的インフラに格上げ。AIインフラを正式に国家戦略インフラと位置づけた。
安価な再生可能エネルギーと冷涼な気候を誇る内モンゴルは、このAIインフラ整備の一大拠点として急浮上している。AIスタートアップのDeepSeekも同地域に大規模AIデータセンターを建設中で、ウランチャブは中国国家コンピューティングネットワークの鍵となるノードとしての地位を固めつつある。
豊富な風力発電は低コストな電力を供給し、冷涼な気候はデータセンターの冷却に必要なエネルギーを大幅に削減する。冷却コストはデータセンターの主要な運用経費の一つであり、この点でも内モンゴルは理想的な立地といえる。
RedNoteのデータセンターは、国家主導の大規模AIインフラ整備計画の中の、ひとつの民間プロジェクトに過ぎない。第15次五カ年計画はAIコンピューティングインフラを水道や電気と同様の戦略的資産と位置づけ、民間企業を含む数百億ドルの資金を、特に内モンゴルのようなエネルギー豊富な西部地域のデータセンターに振り向けている。この動きは、中国のテクノロジー企業がフロンティアAIインフラに直接投資する新たな時代の幕開けを象徴している。