2026年5月、暗号資産(仮想通貨)カードの累計利用額が記録的な78億ドル(約1.1兆円)を突破しました 。日常の買い物でビットコインやステーブルコインを使えるこのカードが急速に普及している背景には、いくつかの大きな要因があります。
市場調査会社のデータによると、月間の利用額は急激な伸びを示しています。
| 時期 | 月間取引高 (概算) | 出典 |
|---|---|---|
| 2025年3月 | 約1.87億ドル | |
| 2026年3月 | 約6億ドル | [7, 8, 16] |
| 2026年5月 | 累計78億ドル到達、月間ベースも拡大中 | [1, 2, 5] |
暗号資産カードのオンチェーン(ブロックチェーン上)決済において、Visaが圧倒的なシェアを握っています。各種調査によると、その割合は**約90%から最大97%**に達します 。
Mastercard(マスターカード)も暗号資産カードプログラムを提供していますが、取引量の面ではVisaが大きくリードしています。
この優位性は、VisaがStripe傘下のステーブルコイン基盤企業「Bridge(ブリッジ)」や、米国の暗号資産取引所Coinbase、Solana基盤の分散型取引所Jupiterなど、暗号資産ネイティブな発行体と早期に提携したことに起因します 。
Visaは、単に既存のカード決済網を提供するだけでなく、ブロックチェーンを活用した決済インフラそのものの再構築を進めています。
2025年7月18日、トランプ大統領(当時)の署名により成立した「GENIUS法」は、米国における初の連邦ステーブルコイン規制法です 。この法律が、その後の市場急拡大の最大の追い風となりました。
民間のステーブルコインが急拡大する一方で、中央銀行も新たな国際決済の仕組みづくりを進めています。
プロジェクト・アゴラ(Project Agorá) は、国際決済銀行(BIS)が主導し、米連邦準備制度理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、日本銀行を含む7つの中央銀行が参加するクロスボーダー卸売CBDC(中央銀行デジタル通貨)プロジェクトです。その目標は、国境を越えた大口決済のために、プログラム可能で統一された「トークン化された中央銀行マネー」のシステムを構築することにあります。これは、TronやEthereumといったパブリックブロックチェーン上で動く民間ステーブルコインの国際送金網に対する、公的セクターからの代替案と位置付けられています。
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累計取引高78億ドルの主要因:米ドル連動型ステーブルコイン(USDC/USDT)をそのまま決済できるカードの登場、高インフレが続く中南米などの新興国での急速な普及、そして米国で成立した「GENIUS法」による法的明確化が成長を後押し。
累計取引高78億ドルの主要因:米ドル連動型ステーブルコイン(USDC/USDT)をそのまま決済できるカードの登場、高インフレが続く中南米などの新興国での急速な普及、そして米国で成立した「GENIUS法」による法的明確化が成長を後押し。 月間成長率:暗号資産カードの月間利用額は2024年9月から約500%増加し、2026年3月には単月で6億ドル超を初めて記録。前年比でも約230%の成長を遂げている。
圧倒的シェアを握るVisa:オンチェーン上の暗号資産カード決済の約90%(調査によっては最大97%)をVisaが処理。Stripe傘下のBridgeとの提携により、ステーブルコイン決済を世界100カ国以上に拡大中。
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