米国の小型モジュール炉(SMR)開発企業 NuScale Power(NYSE: SMR) をめぐり、SNSでは「3つの致命的な悪材料が同時に発生した」という投稿が拡散しています。内容の多くは実際の出来事に基づいていますが、表現がかなり強く、事実と解釈が混ざっている部分もあります。公開情報をもとにポイントを整理します。
1. 2026年Q1決算:売上は確かに大幅減
NuScaleが2026年5月に公表した 2026年第1四半期(Q1)決算では、売上が大きく落ち込みました。
・売上:約60万ドル(前年同期:約1340万ドル)
・純損失:約4670万ドル
売上減少の主な理由として、ルーマニアの RoPowerプロジェクトに関連する技術ライセンスや設計業務、またFluor向けのFEED(基本設計)業務など、以前のエンジニアリング契約に伴う収益が終了したことが挙げられています。![]()
つまり「売上が急減した」という点自体は事実ですが、これは新規契約が急減したというより 大型設計案件の完了による反動という側面があります。
2. 大株主Fluorの持株売却と完全撤退
NuScaleの長年のパートナーであり大株主だった Fluor(フルアー) は、2025年末から2026年にかけて段階的に株式を売却しました。
・2026年2月:7100万株を約13.5億ドルで売却![]()
・2026年4月:残り約4000万株を売却し完全撤退(約4.73億ドル)![]()
これによりFluorはNuScale株の保有をすべて手放しています。
ただし、売却総額は公開情報ベースで 合計約18億ドル超(過去の売却を含めると約24億ドル) とされており、「数十億ドルの投げ売り」という表現はやや誇張的です。![]()
また、株式売却の理由について 「事業に見切りをつけた」などと断定できる公式説明はありません。資本政策や利益確定の可能性など、複数の解釈があり得ます。
3. ENTRA1関連の証券集団訴訟
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