幸いなことに、その後の詳しい検査で他の深刻な外傷は認められませんでした。ジガルトは経過観察のため一晩入院しましたが、翌日には退院しました
。第3ステージのスタート前にポガチャルは記者団に対し、「昨日ステージ後に病院でウルスカに会った。一晩入院したが、退院した。彼女は前向きな精神状態だ。ファイターでとても強い」と語っています
。
ポガチャルは自身の男子第2ステージのスタート直前に、ジガルトの事故を知らされました。UAEチームエミレーツXRGのマウロ・ジャネッティ監督は、世界王者であるポガチャルが明らかに動揺していたことを証言。「彼は普段、どんなことでも頭から追い出せるが、恋人のこととなると話は別だ」と語っています
。ジャネッティ監督はスタート前に自らジガルトの見舞いに行き、ポガチャルに命に別条がないことを伝え、落ち着かせました
。
ポガチャルはジガルトと話をし、彼女が意識があることを確認した上でレースに出場する決断をしました。第2ステージでは明らかに精神的な影響を受けた様子で、ステージ優勝のロマン・グレゴワールから4秒遅れの8位に終わったものの、総合リードはさらに拡大しました
。ステージ後、彼はメディア対応を一切拒否し、その足で彼女が入院するロカルノ病院へ直行しました
。
ポガチャルは2026年ツール・ド・スイスを圧倒的なパフォーマンスでスタートし、リーダーの座をがっちりと固めています。
| 順位 | 選手 | チーム | タイム |
|---|---|---|---|
| 1 | タデイ・ポガチャル (スロベニア) | UAE チーム エミレーツ XRG | 10時間29分52秒 |
| 2 | リチャルド・カラパス (エクアドル) | EFエデュケーション・イージーポスト | + 2分48秒 |
| 3 | アンドレア・バジョーリ (イタリア) | リドル・トレック | + 3分03秒 |
| 4 | イラン・ファン・ウィルダー (ベルギー) | スダル・クイックステップ | + 4分37秒 |
| 5 | ロマン・グレゴワール (フランス) | グルパマ・FDJ | + 4分49秒 |
第3ステージ終了時点で2分48秒の大差をつけ、圧巻のステージ1勝利を考えれば、ポガチャルの総合優勝は極めて確実視されています。病院で見舞ったジガルトから、彼女は「イエロージャージを持ち帰って」と伝えたといいます。
ウルスカ・ジガルトの大クラッシュはツール・ド・スイスに暗い影を落としましたが、一命を取り留め退院したことは不幸中の幸いでした。ポガチャルは最大の心配事を抱えながらもプロとしての責務を果たし、レースでは盤石の強さを発揮。彼に「イエロージャージを持ち帰って」と激励したジガルトの言葉が、残るステージでの力となることは間違いありません。
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