香港では現在、中国製AIチップだけで動作する新しい大規模言語モデル(LLM)の開発が進められている。ベースとなるのは中国発のAI技術 DeepSeek で、香港独自のAI基盤を構築する取り組みの重要な一歩とみられている。
このプロジェクトを主導しているのは、政府支援の研究機関 香港生成AI研究開発センター(HKGAI)。外国製GPUやクラウドに依存しないAIインフラを整備し、地域のAIエコシステムを強化することが狙いだ。 ![]()
DeepSeekを基盤にした香港独自モデル
HKGAIの研究チームは、DeepSeekのアーキテクチャを基にした新モデルを開発中で、中国国内で製造されたAIチップ上で完全に動作するよう最適化を進めている。 ![]()
このモデルは 「HKGAI‑V3」 と呼ばれる予定で、政府機関、企業、さらには海外市場への展開も視野に入れたAI基盤として利用される可能性がある。 ![]()
国内チップへの対応によって、次のようなメリットが期待されている。
- 外国のクラウドサービスに依存せずローカル環境でAIを運用できる
- データ管理やセキュリティの主導権を地域側が持てる
- 中国および地域の半導体・ソフトウェア産業の成長を後押しする
特に中国企業が開発するAIプロセッサ(例:HuaweiのAIチップなど)への対応が戦略の中心となっている。 ![]()
「ソブリンAI」構想の一環
この取り組みは、香港が掲げる 「ソブリンAI(Sovereign AI)」 戦略の一部とされる。これは、AIの開発・訓練・運用を自地域のインフラで完結させるという考え方だ。
主な目的は以下の通り。
- AIの学習データと計算基盤の管理権を確保
- 外国技術への依存度を下げる
- 地域の言語や文化に最適化したAIを提供
香港では特に 広東語・普通話(北京語)・英語 の3言語に対応するAIサービスが重視されており、国際ビジネス都市としての特徴を反映している。 ![]()
Comments
0 comments