今回の売りに先立つ価格上昇は、紅海での武力衝突激化によるものだ。7月22~23日、イランが支援するフーシ派勢力がサウジアラビア船籍の原油タンカー2隻(Encelia号とLayla号)を紅海で攻撃した。 フーシ派は、サウジ港湾封鎖を宣言した上での攻撃と主張。これにより中東戦争に「第二戦線」が開かれ、すでに閉鎖状態にあったホルムズ海峡に加え、バブ・エル・マンデブ海峡も危険にさらされることとなった。
ブレント原油はこの攻撃を受け、7月23日に7%急騰して100.69ドルで引け。5月以来の100ドル超えとなった。 WTIも5%超上昇し91.08ドル。
7月24日にはブレントが101.06ドルまで上昇した。
ホワイトハウス広報部長のスティーブン・チョン氏はフォックスニュースに対し「イランに関してはあらゆる選択肢がテーブルにある」と発言。トランプ大統領が引き続き外交的解決を優先する一方、ホルムズ海峡での敵対行為や同盟国への攻撃が継続した場合には「あらゆる選択肢を検討する用意がある」と警告した。
戦争研究所(ISW)の報告書は「現在の米軍の空爆強度と性質は、イラン政権の戦略目標——とりわけホルムズ海峡における長期的支配維持——を大きく変えるには不十分」と指摘。休戦中も米軍はイラン港湾・船舶への海上封鎖を継続している。
| 指標 | 直近ピーク | 休止後 | 下落率 |
|---|---|---|---|
| ブレント原油 | 101.06ドル(7月24日) | 約91.44ドル | 約5.5~7%+ |
| WTI | 91.08ドル(フーシ派攻撃時) | 約89.31ドル | 約3.1~5%+ |
| 欧州TTF天然ガス | 休止前水準 | 7.7%下落(寄り付き) | 約7.7% |
| ブレント戦時最高値 | 126.41ドル(4月30日) | — | — |