ディスプレイサイズは6.3インチと6.9インチで、新しいLTPO+ OLEDパネルを採用。筐体デザインはiPhone 17 Pro系の「プラトー(台地)」スタイルを踏襲すると言われています 。
カメラ関係では、可変絞り対応のメインカメラ、24MPのインカメラ(従来は18MP)、そしてFace IDコンポーネントの一部をディスプレイ下に格納することで小さくなったDynamic Islandが噂されています 。その他、ベイパーチャンバー式冷却システムの採用や、Proシリーズとして初めてApple自社設計の5Gモデム「C2」を搭載するとも報じられています 。
ファーウェイのMate 90シリーズ(Mate 90、Pro、Pro Max、RSの各モデルが予想)は、同社にとって大きな戦略転換となります。Mateシリーズはこれまで10月または11月に発表されるのが常でした(Mate 70は2024年後半、Mate 80は2025年後半)。ところが、今回のMate 90シリーズは2026年9月に前倒しされ、アップルの伝統的な発表の時期と完全に重なることになります 。
ハードウェアの目玉は「Kirin 9050」プロセッサ(「Kirin 2026」チップとも呼ばれます)。これは「Logic Folding(ロジック・フォールディング)」と呼ばれる、3次元スタック構造のロジックを採用した世界初の量産チップとされ、トランジスタ密度は1平方ミリメートルあたり2億3800万個と、Kirin 9010から53.5%向上しています 。この密度はIntelの18Aプロセスに匹敵し、初代TSMC 3nmプロセスに迫る水準。米国の輸出規制によって最先端のEUVリソグラフィ装置を調達できないファーウェイが、別のアプローチで高性能化を達成した点が注目されています 。
Mate 90シリーズは、OSにHarmonyOS 7をプリインストールして出荷される見込みです 。カメラは、最上位モデルに1インチ級の大型センサー(1億画素との噂)と、最大10倍の光学ズームに対応するデュアルペリスコープ望遠レンズが搭載される可能性が報じられています 。バッテリー容量は、Pro MaxおよびRSモデルでシリコンカーボン技術を採用した約7,000mAhになるとみられます 。
Xiaomi 18シリーズ(18、18 Pro、18 Pro Max、18 Ultraの各モデルが予想)は、中国市場で2026年9月に発売されるとみられています 。シャオミは、Qualcommの新型チップ「Snapdragon 8 Elite Gen 6」(2nmプロセス採用)を搭載する最初のメーカーになると見られています 。
最大の話題はバッテリーです。標準のXiaomi 18は、シリコンカーボン電池(7,200mAh)を搭載との情報があります 。Pro Maxは8,000mAh超、Ultraに至っては8,500mAhに達するというリークもあります 。全モデルが100Wの有線充電と50Wのワイヤレス充電に対応する見込みです 。
ディスプレイは、標準モデルで6.4インチの2KフラットLTPO OLED、Proモデルではより大型のLTPOパネルになるとされています 。カメラはProモデルで200MPセンサーを2基(メイン+ペリスコープ望遠)搭載する可能性があり、メインセンサーには1/1.28インチのLOFICセンサーが採用されるとの噂もあります 。
vivo X500シリーズ(X500、X500 Pro、X500 Pro Max、そして後日X500 Ultraが追加)も、中国市場で2026年9月の発売が見込まれています 。このシリーズの特徴は、チップセットの戦略的分離にあります。標準のX500はMediaTekのDimensity 9500(3nm)を、ProおよびPro Maxモデルは同9600 / 9600 Pro(MediaTek初の2nmチップ)を搭載するとみられています 。
バッテリー容量も非常に大きく、標準モデルで7,500mAh、Pro Maxでは8,000mAhを超える可能性が指摘されています。充電は100Wの急速充電に対応すると見られます 。ディスプレイは標準モデルが6.37〜6.59インチのフラットOLED、Proモデルが6.83インチの2K LTPOパネル(リフレッシュレート最大144Hz)になると言われています 。
カメラ構成にも変化があり、標準のX500では、従来の200MPメインセンサーから50MPのSony製1/1.28インチセンサーに変更され、64MPのSony製ペリスコープ望遠(70mm相当)が組み合わされるとの情報があります 。Proモデルでは引き続き200MPのペリスコープ望遠が維持される見込みです 。
OPPOのFind X10シリーズは、この5シリーズの中で現時点で最も情報が少ないです。複数のリークが、Xiaomi 18やvivo X500シリーズと同時期の2026年9月に中国で発売されると報じています 。また、MediaTekのDimensity 9600チップセットを搭載する可能性も一部で示唆されています が、ディスプレイ、バッテリー、カメラの詳細なスペックは、現時点のリーク情報からは明らかになっていません。
ファーウェイがMate 90の発表を9月に前倒ししたことは、一種の宣戦布告と言えます 。Mateシリーズはこれまでアップルの9月イベント後に投入されるのが常で、秋の主役の座を明け渡していました。Mate 90を同じ9月に持ってくることで、ファーウェイはiPhone 18 Proの発売と同日、あるいは数週間以内に自社の最上位機種を投入し、中国の消費者に「国産の明確な選択肢」を提示しようとしているのです 。
ファーウェイには、技術面でも訴求できるストーリーがあります。Kirin 9050のLogic Foldingアーキテクチャは、最先端のEUVリソグラフィを必要とせずにトランジスタ密度を高める手法であり、同社の半導体設計力の高さを示すものです。このチップを搭載したMate 90は、アップルの2nm A20 Proに対抗する「国産エンジニアリングの偉業」として、愛国心に訴えるマーケティングも可能にします 。
中国メーカー4社(ファーウェイ、シャオミ、vivo、OPPO)はいずれも、まず自国市場でフラッグシップを投入するのが常です。これにより、世界的な販売開始に先立って、国内のサプライチェーンと流通網を掌握することができます 。中国はアップルにとっても第3位の市場であり、9月という同じタイミングで中国の強豪4社が一斉に攻勢をかければ、米国などでは考えられないほどの品ぞろえ競争と市場の混雑が生じることになります。
さらに、これら5シリーズの多くは、ディスプレイ、バッテリー、カメラセンサーといった部品を同じ中国サプライヤーから調達しています。中国市場で9月にいち早く製品を投入することで、各社は世界販売の立ち上げに先駆けて、有利な歩留まりの割り当てを確保できるという実利的なメリットもあります。
結論: 2026年9月は、近年で最も混雑したフラッグシップスマートフォンの発表ラッシュとなりそうです。アップルのiPhone 18 Proは、中国の主要4メーカーからの組織的な攻勢に直面することになります。そしてファーウェイは、慣れ親しんだ秋深くの発表時期を放棄し、アップルの牙城である9月の牙城に真っ向から切り込むという、最も大胆な一手を打ったのです。