1ラックあたりの主要スペック(AMD公式資料より):
| コンポーネント | スペック |
|---|---|
| GPU | 72基のAMD Instinct MI455X(CDNA 5アーキテクチャ、TSMC N2プロセス) |
| CPU | AMD EPYC「Venice」(Zen 6、第6世代) |
| 統合メモリ | 31 TBのHBM4メモリ |
| 総メモリ帯域幅 | 1.4 PB/秒 |
| GPUあたりメモリ | 432 GBのHBM4、19.6 TB/秒の帯域幅 |
| GPUあたり演算性能 | 40 FP4 PFLOPS / 20 FP8 PFLOPS |
| ラック全体演算性能 | 推論時2.9 FP4エクサFLOPS、トレーニング時1.4 FP8エクサFLOPS |
| ネットワーク | AMD Pensando「Vulcano」(UALink対応) |
| フォームファクタ | 18基のコンピュートトレイ(1トレイに4GPU+1 EPYC Venice)、ダブルワイドラック |
| 推定価格 | 1ラックあたり約525万米ドル(約8億円) |
MI455Xは、前世代のMI350シリーズと比較して約2倍のFP4演算性能を実現している。HeliosはNVIDIAのVera Rubinプラットフォームに対抗するAMDの主力ラックスケール製品であり、すでにMicrosoft、Meta、OpenAI、Oracle、そして新たにAnthropicを顧客として獲得している。
Advancing AI 2026の2日目(7月23日)の基調講演で発表された。AMDとCerebrasは、AI推論を2つのフェーズに分割するディスアグリゲーテッド(分離型)推論プラットフォームを構築する。
両システムは高速インターコネクトで接続され、単一のディスアグリゲーテッドソリューションとして動作する。
主張される性能:従来アーキテクチャ比で1ワットあたり最大5倍のトークン/秒(2026年7月時点のKimi 2.6 1Tモデルを用いたモデリングに基づく)。
提供時期:AMD-Cerebras統合AI推論ソリューションは、2026年下期にクラウドプロバイダー経由で提供開始予定。Cerebrasは自社データセンターにもHeliosシステムを導入し、まずはCerebras Cloudで利用可能となる。
CerebrasのCEO、アンドリュー・フェルドマン氏はイベントで、このアーキテクチャはNVIDIAのGroq LPUを標的にしたものであり、低レイテンシ推論が重要なエージェンティックAIワークロードに最適だと述べている。
AMDの公式プレスリリースにより7月22日に発表された。
契約条件:
この提携により、AnthropicはOpenAI、Meta、Oracle、Microsoftに続くAMDの大口AI顧客リストに加わった。なお、今回の契約で言及されているMI450シリーズはHeliosラックに搭載されるGPU世代であり、具体的なSKUは初回生産ユニットで使用されるMI455Xとなる。
| 製品・プログラム | 提供時期 |
|---|---|
| Heliosラック(MI455X + EPYC Venice) | 現在本格生産中。2026年第3四半期末に出荷開始 |
| AMD-Cerebras統合推論ソリューション | クラウド提供は2026年下期 |
| Anthropic向けMI450導入(初回1GW) | 2027年前半に開始 |
| MI455Xエンジニアリングサンプル | 2026年下期。量産は2027年第2四半期 |
上記の性能数値はすべてAMDの発表に基づくものであり、第三者によるベンチマークはまだ行われていない。Heliosの価格約525万ドル/ラックやCerebrasの5倍のスループット/ワットの主張は、ベンダーによるモデリングに基づく点に留意が必要である。