EPYC 9006「Venice」ファミリーは、x86サーバー向けCPUとして世界で初めてTSMCの2nmプロセスノードで量産された製品です 。アーキテクチャは、標準の高性能コア「Zen 6」と、高密度・高効率を重視した「Zen 6c」の2系統 。フラッグシップモデルには約2030億個のトランジスタが集積され、演算チップレット(Compute Chiplet)が2nm、I/Oダイが6nmプロセスで製造されています 。
最上位SKUは「EPYC 9006 SP7」。その主要スペックは、前世代から飛躍的な進化を遂げています。
| 仕様 | 詳細 |
|---|---|
| 最大コア数 / スレッド数 | Zen 6c:256コア / 512スレッド、Zen 6:96コア(最大5.0GHz) |
| 最大L3キャッシュ(標準) | 最大512MB(Zen 6c基本構成時) |
| 最大L3キャッシュ(Venice-X) | 3D V-Cache搭載時、最大1152MB |
| メモリ帯域幅 | 16チャネル構成で最大1.6 TB/s |
| 対応メモリ | DDR5-8000、および第2世代MRDIMM-12800(12,800 MT/s) |
| PCIe | サーバーCPUとして初のPCIe Gen 6(64 GT/s)とCXL 3.1に対応 |
| TDP | 最大600W |
AMDは、Veniceラインナップとして異なるワークロードに特化した4つのサブファミリーを発表しました 。
| バリエーション | ソケット | 最大コア数(Zen 6c) | メモリ / I/O | 主なターゲット | 提供時期 |
|---|---|---|---|---|---|
| EPYC 9006 SP7 | SP7 | 最大256(Zen 6c)/ 96(Zen 6) | 16ch DDR5-8000 / MRDIMM-12800, PCIe Gen 6 | 高密度AIエージェント実行、HPC | 2026年第4四半期 |
| EPYC 9006 SP8 | SP8 | 8〜約192(Zen 6c) | 8ch DDR5, 128レーン PCIe Gen 6 | メインストリームエンタープライズサーバー | 2027年前半 |
| EPYC 9006X SP7 (Venice-X) | SP7 | 最大96 + 3D V-Cache | 16ch MRDIMM-12800 / DDR5-8000; L3最大1152MB | HPC、AI前処理、キャッシュ依存ワークロード | 2027年後半 |
| EPYC 9006 LP / Verano | SP7(低消費電力) | 最大72(Zen 6c) | 低消費電力DDR5 / LPDDR5X | AIホストノード、電力制限のあるラック | 2027年後半 |
名称に関する補足: 低消費電力バリアントの正式名称は「EPYC 9006 LP」です。一部メディアではコードネームとして「Verano」が使用されています 。また、3D V-Cache搭載モデル(EPYC 9006X SP7)の正式名称は「Venice-X」です 。
AMDは基調講演で、いくつかの bold な性能比較結果を発表し、VeniceをNVIDIAのデータセンター向けCPUに対する直接的な競争力のある製品として位置づけました 。
これらの数値は基調講演でAMDが自社ベンチマークとして発表したものです 。サンプルが出荷されれば、第三者による検証が行われる見込みです。
Venice CPUは、同じイベントで発表されたAMDのラックスケールAIシステム「Helios」の中核コンポーネントでもあります 。Heliosは、NVIDIAのラックスケール製品に対抗するためAMDが初めて統合設計したプラットフォームです。
Helios ラック構成(AMD公式発表に基づく):
顧客および出荷状況: