ロシア政府の支援を受けるAPTグループは 「LAUNDRY BEAR」(ランドリーベア) として追跡されています。この名称は、当初オランダのAIVD(情報治安総局)とMIVD(軍事情報治安局)によって命名されました 。本グループの攻撃活動は、遅くとも2025年7月から確認されています 。
アドバイザリでは、LAUNDRY BEARの活動目的はロシア連邦のためのスパイ活動(諜報活動)であると評価。ウクライナを対象とした攻撃が先行し、その後「より広範なグローバル展開の前に、悪意あるサイバー技術のテストベッドとして利用された」という分析が示されています 。標的とされた分野は、防衛、教育、エネルギー、法執行、メディア、金融、運輸、テクノロジーと多岐にわたります 。
CVE-2025-66376 は、Zimbra Collaboration Suite(ZCS)Classic UI に存在する格納型クロスサイトスクリプティング(XSS)脆弱性です。原因は、HTMLメール内のCSS @import ディレクティブの不適切な処理にあります 。
本攻撃の最も危険な特徴は、ゼロクリック/ビューベースのエクスプロイトである点です。標的のユーザーは、悪意のあるメールを開封(表示)するだけで攻撃が成立します。リンクをクリックしたり、添付ファイルを開いたりする操作は一切不要です 。
攻撃が発動すると、カスタムのJavaScriptペイロードが格納型XSSを介して被害者のブラウザ内で実行されます 。
攻撃者は以下の情報を収集します :
LAUNDRY BEARグループは、独自のデータ窃取・集約機能 「beehive」 を開発・使用しています 。当局は、この機能が他の脆弱性の悪用にも応用・再利用される可能性が高いと警告しています 。
アドバイザリでは、多段階のデータ窃取アーキテクチャについて詳細が説明されています。窃取したデータは HTTPS に加え、DNSトンネリング(「Ulej」と呼ばれるツールと「Flowerbed」サーバーコンポーネントを使用)を用いて外部に送信されます。このDNSクエリはRFC 1035に準拠し、ペイロードはbase32でエンコードされます 。
アドバイザリでは、以下の対策を強く推奨しています :