Chevronは、UBS証券によると、原油収入の急増と精製マージン改善により、Q2の利益予想を上回る見通し。UBSはQ2の1株利益予想を3.82ドルから5.70ドルに引き上げた。Chevronの決算発表は7月31日
。
| 企業 | 2026 Q2 利益 | 状況 |
|---|---|---|
| ExxonMobil | 約71億ドル(GAAP)/ 約157億ドル(調整後推定) | 予備的シグナルあり、7月31日発表予定 |
| TotalEnergies | 60.3億ドル(調整後) | 確定値発表済み |
| Chevron | 予想上回る見通し(確定値は未発表) | 7月31日発表予定 |
| Shell | 未発表 | 未定 |
| BP | 未発表 | 未定 |
| 5社合計 | 推定350~400億ドル超 | 部分データに基づく予測 |
利益急増を牽引したのは、相互に関連する3つの要因である。
米国・イスラエル対イランの戦争:2026年2月28日に開戦。ロイターのアナリスト調査によれば、3月下旬までにブレント原油は戦争開始以来50%以上上昇した。世界銀行はこの原油市場の混乱を「歴史最大」と評価した
。
ホルムズ海峡のほぼ完全な閉鎖:イランは6月、海峡の全面閉鎖を宣言し、通過を試みる船舶への攻撃を警告した。世界の原油・LNGの約20%がこの海峡を通過する
。JPモルガンは、イラクとクウェートからの原油生産が数日で停止する可能性があると警告し、最大で日量470万バレルの供給減を試算した
。
精製マージンの急激な改善:ExxonとTotalEnergiesの双方が、原油高と並んで精製マージンの改善を大きな増益要因として挙げており、世界の燃料市場が逼迫したことを示している。
2026年第2四半期のブレント原油の動きは、並外れたものだった。
この劇的なボラティリティは、価格変動で収益を上げる石油トレーディング部門に格好の環境を提供した。
TotalEnergiesの好調な業績は、大規模な石油トレーディング部門を持つ欧州メジャーの強みを明確に示している。同社は増益要因として、原油高と精製マージン改善に加え、「石油トレーディングの結果」を明示的に挙げている。Q1と比較して、下流部門の業績とキャッシュフローは「急増した」としている
。
この傾向は2026年第1四半期にも顕著だった。欧州メジャー5社(BP、Repsol、TotalEnergies、Eni、Equinor)の合計利益は217億ドルに達し、前年同期比43%増——同じく戦争起因のボラティリティが原動力だった。
今回のソースには、トランプ政権がこれらの巨額利益に対してどのように対応したか——例えば、11月の中間選挙を前にした超過利得税の導入や、ビッグオイルを標的にした政治的行動——について具体的に報じた記事は含まれていない。米国が関与する戦争のさなか、選挙直前にこれらの莫大な利益が生み出されているという広い文脈からは、政治的な火種になり得ることは間違いないが、具体的な政権の声明や行動はデータに捕捉されていない。
5大西洋石油メジャーの2026年第2四半期の合計利益は、推定で350~400億ドル以上に達する見通しだ。TotalEnergies(前年比68%増)やExxonMobil(調整後利益がQ1比で約3倍の可能性)が先陣を切っている。最大の原動力は、米国・イスラエル対イランの戦争と、ホルムズ海峡のほぼ完全な閉鎖であり、世界銀行が「歴史最大」と評する石油市場のショックを引き起こした。大規模なトレーディング部門を持つ欧州メジャー、特にTotalEnergiesは、このボラティリティから不均衡な恩恵を受けた。しかし、Shell、BP、Chevronは7月下旬時点で最終的な数字を発表しておらず、全容はまだ明らかになっていない。選挙のタイミングを考慮すれば、トランプ政権からの政治的な監視はほぼ確実視されるが、今回のソースではその動きは確認されなかった。