独ドイツ銀行(Deutsche Bank)は、L03が2026年中に月間約15,000台の販売を達成し、2027年には年間15万台を販売する可能性があると予測しています。本稿では、このEVの価格設定からAIシステム、世界戦略、そして米国市場参入への道筋までを詳しく解説します。
XPengはL03に、BEV(フル電気自動車)と、自社呼称「Power X」というEREV(レンジエクステンダー式電気自動車)の2種類のパワートレインを用意しています。価格は各国の輸入関税や税制により大きく異なります。
中国での価格: L03は 123,800元(約18,300ドル / 約260万円) から発売され、両パワートレインを合わせて9つのグレードが用意されています。なお、先行予約価格は143,800元でしたが
、最終的な発売価格は約20,000元引き下げられました。
欧州での価格(BEV):
ドイツ市場では、BEVに RWD Standard Range(€35,600、180kW)、RWD Long Range(€38,600、180kW)、AWD(€40,600~、285kW)、および Performance の4グレードが用意されます。XPengはL03を約 64~65の世界市場 に投入する計画で
、これは同社初の真のグローバルカーとなります。
L03は LFP(リン酸鉄リチウムイオン)バッテリー を採用し、容量は 58.3kWh と 71.2kWh の2種類です。小型バッテリーはベースのRWDグレードに、大型バッテリーはLong Range、AWD、Performanceグレードに搭載されます。
WLTPモード航続距離:
充電性能: L03は 400Vアーキテクチャ(800V非対応)ですが、最大 236kW のDC急速充電に対応。最適条件下では 10%から80%までの充電を約20分 で完了します。一部の資料では 20%から80%まで18分 とも報じられており
、実際の時間は充電器やバッテリー温度により変動します。
L03の最大の特徴は、トリプルTuring AIチップ構成 により実現される 2,250 TOPS の演算性能です。これにより、従来のモジュール式アプローチから脱却し、知覚、推論、行動を単一のエンドツーエンドアーキテクチャに統合した、XPeng独自の VLA 2.0(Vision-Language-Action)システム を実現しています
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Electrek の試乗レポートによれば、VLA 2.0は 8つの8メガピクセルカメラ から連続的にビデオデータをAIモデルに送り込み、複雑な道路環境を解釈し、適切な運転操作を選択します。XPengはこのシステムを「行動生成モデルであると同時に、理解と予測のための物理世界モデル」と説明しています
。VLA 2.0は 2026年3月 に中国の顧客向けに初めて搭載され
、その後もOTAアップデートで機能が拡張されています
。
XPengは ドイツでのローカライズテストを完了 し、VLA 2.0を欧州の道路環境に適応させる準備を進めています。ただし、このシステムはあくまで運転支援機能であり、運転者は常に車両を制御・監視する責任を負います
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L03は、APAC(アジア太平洋地域)の自動車メーカーとして初めて、Google Maps Auto SDK を搭載した車両です。車載OSは XOS 6.0 で、2.5K解像度の15.6インチ中央インストルメントクラスター にGoogle Mapsが深く統合され、ネイティブナビゲーション、リアルタイム交通情報、EVエネルギー消費推定、ルートプランニングなどを提供します
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さらに重要なのは、Google Mapsの車載地図データサービスが、VLA 2.0運転支援機能の世界的な展開を直接的にサポートする 点です。この提携は、Googleのマッピングデータが広く利用できる中国国外の市場にNGP( Next Generation Pilot)を導入するための、XPengの戦略の技術的基盤となります。
2026年7月2日の中国発売開始直後から、L03は驚異的な需要を記録しました。
ドイツ銀行のディーラーチェックによると、この50,000台のうち40,000台以上が純電気自動車(BEV)モデル向け であり、同行は「当面の制約は需要ではなく供給にある」と指摘しています。同行はまた、L03の2026年の月間平均販売台数を12,500~15,000台と予測し、2027年には 年間15万台 の販売を達成する可能性があるとしています
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2026年7月22日、WardsAuto の独占インタビューで、何小鵬CEOは、「政治情勢が許せば」米国市場に参入する準備ができている と語りました。同氏は、現在 中国製EVに対する27.5%の米国関税 が輸入による参入を不可能にしていることを認めつつ、状況が変われば 輸出と現地生産の両方 の準備ができていると述べています
。また、XPengは既にカリフォルニアに子会社(XMotors.ai)を持ち、以前はカリフォルニア州DMV(車両管理局)から自動運転車両テスト許可を取得していたことも明らかにしています
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XPengはすでに 海外の自動車メーカーとの提携や工場建設の交渉 を進めています。オーストリア・グラーツにある Magnaの工場 との提携により、XPeng G6およびG9モデルの欧州向け現地生産がすでに始まっています
。さらに、2026年までに欧州およびASEAN市場に 独立して運営される現地サプライチェーンチーム を設立する計画です
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2025年9月に発表されたXPeng初の欧州拠点となる ミュンヘンのR&Dセンター は、現在稼働中です。このセンターは、VLA 2.0システムを欧州の道路に適合させるためのローカライズに注力しており、現地の交通標識、道路標示、運転習慣、言語サポートへの対応を進めています
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何小鵬氏は2026年7月14日、XPengが VLA 2.0を搭載したNGP(次世代パイロット)インテリジェント運転ソフトウェアを2027年初頭に欧州で提供開始する と発表しました。これは、同地域でTeslaのFSD(Full Self-Driving)に直接挑戦する動きです
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