『Ali G: Who Iz I?』 は2026年10月23日に劇場独占公開される。配給はAmazon MGMスタジオ 。コーエン自身が2026年7月22日にInstagramに投稿した動画の中で、Ali Gに扮したままタイトルと公開日を発表した。動画の中で彼は本作をAli Gについての「ドキュメンタリー」だと説明している 。この作品は映画館でしか観ることができず、同時配信は行われない 。
Ali Gが長編映画の主役を務めるのは2002年の『Ali G Indahouse』以来、実に24年ぶりとなる 。コーエンはこれまで断続的にテレビ番組などでこのキャラクターを蘇らせてきたが、再び映画の主役として帰ってくることになる 。
本作はサシャ・バロン・コーエンの長編映画監督デビュー作である 。彼は自身の代名詞とも言えるキャラクターを再演するだけでなく、監督として全権を掌握し、制作の全プロセスを指揮した。
本プロジェクトが初めて報じられたのは2026年7月初旬のことだ。7月7日には複数のメディアが、コーエンが極秘裏に新作Ali G映画の撮影を終えたと報じた 。
この極秘主義は、コーエンが『ボラット』シリーズで完成させた手法そのものだ。何も知らない一般人を相手にキャラクターがリアルな状況で交流することで、サプライズ要素を最大限に保ち、本物の反応を引き出すことを可能にしている。
2026年7月12日(日)、コーエンはAli Gに完全変身した姿で、ウィンブルドンのセンターコートで行われた男子シングルス決勝(ヤニック・シナー対アレクサンダー・ズベレフ戦)に現れた 。
会場からは通報を受けた警察がAli Gに事情を聞く場面もあり、この一件はニュースやソーシャルメディアで爆発的な無料広告を生み出し、10日後の正式発表への布石となった。
Amazon MGMスタジオは本作に劇場独占公開戦略を採用する。つまり、映画館でのみ上映され、同時ストリーミング配信は行われない 。これは『ボラット』シリーズと同じモデルで、同作も劇場公開が先行した後に配信へと移行した。この戦略は、Amazon MGMスタジオがイベント・コメディ作品において劇場公開に本格的に注力する姿勢の表れでもある 。
現時点で、スタジオやコーエンからプロットの詳細は一切明かされていない 。キャストも未発表 。従来の物語形式なのか、『ボラット』シリーズのようなドキュメンタリースタイルのリアルインタビュー形式なのかも不明だ。しかし、コーエンの確立された手法や本作の極秘制作の経緯を踏まえると、後者の可能性が高い。
『Ali G: Who Iz I?』は、コメディファンにとって大きな節目となる。24年の時を経て愛されたキャラクターが帰ってくること。現代最高の創造的コメディアンの一人が新たな監督としての一歩を踏み出すこと。そしてAmazon MGMスタジオが大きな賭けに出た、劇場公開にこだわった一大イベントである。2026年10月23日はカレンダーにマークしておこう。公開までに、さらなるゲリラ・スタントが仕掛けられるかもしれない。目を離さないでほしい。